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10月12日(木)CT検査 術後1.5年

何度目のCT検査か分からなくなってきた。
と言ってもCT検査がイヤな訳ではない、むしろ順調を裏付ける検査だと思うと積極的な気分が強いと言ってもいいだろう。

数ヶ月前に会社の健康診断があって、胃のレントゲン検査があったが「拒否」をした。
胃のレントゲンは造影剤のバリウムを下剤で出すのだけども、浜ちゃんの場合、下剤がうまく効いたり・効かなかったり、効いたはいいが半日くらい収拾がつかないような状態になるといった調子なので、うまく効かなくてバリウムが体内で固まる危険があるので避けることにした。
(検査のために飲んだバリウムで緊急手術なんて笑い話にもならない)

それと、レントゲンもCTもX線を浴びるのは被爆以外の何物でもないから。
いい機会だと思って検査で使う放射線がどのくらいのものか聞いてみた。
会社の健康診断でするレントゲンは30ミリシーベル
CTでも30ミリシーベル(10ミリを3回)
だそうだ。

健康診断の時に聞いたら、何か言いにくいことを言うような感じに聞こえたのはイヤな感じだったな。(がんセンターのCT検査で聞いたときはフランクに教えてくれた)

「それでもがん検診うけますか」の本によると、検診のために使う放射線量というのは、原爆が毎年一発日本に落ちているのと同じくらいなのだそうで、日本人は好んで検査被爆をしていると言ってもいいような状態なのだそうだ。

著者はがんが見つかった人の検査・処置に使う放射線は有意義だが、健康で何の症状もない人が検査のために被爆しそれによってがんになっているケースも少なくないと訴えてます。
レントゲンにしてもCTにしても少しの被爆でいい映像が撮れるようになるいいですね

10月19日(木)診察

腫瘍マーカとCT検査の結果が出た。
問題なく、ほっとひと安心。
ひらい先生も経過がいいことに安心してくれているようで、それが嬉しかった。

診察の時は「元気です!」と言うと、先生がカルテに「元気!」と大きな字で書き込む。
数ヶ月前の「元気!」に今回も書き加えられた。

鼠径脱腸の方は順調に(?)固定化してきて、すっかり4タマが固定した感じで、先生が触診しても認められるような状態になってしまった。それでも、痛くなるようなら手術をします、ということで、そのまま放置ということだった。


CT動画 4MBあります!
今回も手術で吻合した部分を触診して異常なし。
切除したのだから今更悪くなるわけないのに何故毎回触診をするのかなぁと思っていたら、吻合部分にがんが再発することがあるのだそうで、それを確認しているのだそうだ。
先生も好き好んで肛門に指突っ込んでるわけじゃないよね、そりゃ。
CT映像の所見は問題なしということで、特別な説明はなかったけど、せっかくだから映像をよく見て見たい、とお願いしたら写真の貸し出しをOKしてくれた。
ぱっと見ただけではよく分からないが、何度も映像を見ているうちに、体内の様子がイメージができるようになってきた。
画像編集途中だけど、アップしてあります。

11月12日(日)チューリップと最近の調子など

春に掘り起こしたチューリップが倍以上に増えて、立派な球根もできてます。
来年に向けてまた球根を埋めた。いくつあるのか数え切れないけど、来年の春には、たくさんの花が咲くのが楽しみです。

最近の調子は、だんだん良くなっているのを実感する一方、固定化してきてるかなぁと思うこともいくつか。

 ・排便周期が数日周期で、溜まった時と、出る時には何度もトイレにこもる。
  (最近はさらに低調になっていて、再びウンコ日記付けてます)

 ・背中側の腰の辺りが痛い
  (モーラステープが効くということは整形の方だねと、ひらい先生は言うが、
   自分ではそうは思えないんだけどなぁ)

 ・体力がない。仕事が晩方になるとふぅふぅで、だんだん机にへばりつくように…

まぁ、こんなことを書いておいて、数ヵ月後には「あの頃は悪かったけどもうそれもなくなったなぁ」と言いたいものだ。

11月15日(水)心がヨロコブ

mixi
ネット検索してきのこ日記にたどり着いた方がメールを送ってくれたり、最近はmixiのコミュニティで知り合いになる方もあります。

いちはらさんは同じ病状で同期入院でお世話になった方。
退院後もお互いの具合を聞いたりすることで、参考にさせてもらうことも多かったし、お互いが元気であることは心強く思っています。

かわいさんは同期入院ながら術後で苦労された方でした。
退院後は重責の仕事をこなしながらも毎日万歩計をつけてよく歩かれているとのこと。
見習って体を動かさないとなぁと、かわいさんを思い出すと万歩計のことを思い出す。
浜ちゃんの万歩計はお散歩記録のあとはすっかり途切れてしまっている。
かわいさんはちゃんと生活習慣を改善して偉いなぁ。

ご自身や家族の方が直腸癌になって、きのこ日記を見てメールが届く場合が多くて、こうして参考にしてもらえれば作り続けてよかったなと思う。
返事を書くことで自分自身が勇気付けられる事も少なくない。

ドラミさんは大学生、お父さんにきのこ日記を読ませてくれているそうだ。
ファミリーの様子が伝わるメールをくれて、とてもうれしく思う。お父さんの具合やドラミさんの就職はどうかな。会った事もないファミリーなのに、応援したくなるよ。

のぶさんには暖かいメールを何度ももらったりして、きのこ日記の継続に力をもらっています。
のぶさんの場合は浜ちゃんと似た情況だったらしいのに、術後はいろいろ苦労をされているようで、驚かされました。同じ直腸がんと言っても人それぞれの悩みがあって、みんながんばって病気と付き合ってるんだなと思う。
便秘かと思っていると手術でつないだ部分が狭くなって詰まってしまうことがあるのだそうです。油断ならないなと、自分の食事のしかたや生活態度など考えさせられます。

たまきさん、みよぽんさん、まつしまさん、メール下さったみなさんありがとう。
回りのみんなにチカラをもらって生かされているんだな、と思います。
こういう経験を通して心でヨロコブことができる自分を幸せだなと思えるようになりました。

白い巨塔の話

浜ちゃんは教育大学を卒業してコンピュータ屋さんになったというちょっと路線外れなヤツです。そのおかげで、同窓会をやったりすると同級生だった先生たちに先生の世界の話を聞くことがある。

学校の先生というのは、「学生」がある日を境に「先生」になってしまうという、かなり変わった世界だ。
一般の会社の場合は大学の上級生が入社を境に新入社員の小僧から一年ずつ経験を積んで、年数に応じてまぁまぁ「偉く」なっていくものだ。その過程で自分と似たような人、或いは自分とは全然共通点のない人や、優しい人怖い人とであって、社会人ってこんなもん、って感じになってくる。
学校の場合は、極めて小さな社会で、登場人物は先生・生徒・PTAの3種類で、時々、教育委員会とか出入りの業者とか特殊人物が出てくるくらいだ。

誰もが自分のいる世界が「一般の社会」だと思い込んでいるが、そんなことは決してないということになかなか気がつかない。
コンピュータ屋の世界もかなりおかしな状態だと思うけども、先生の世界はその何倍もおかしな世界だ。先生にしかなったことのない人が、就職指導をしているんだから。
入社試験を何度も受けたり、転職を何度もしている「就職活動のことなら得意」という人は会社には珍しくないが、就職活動を何度もしている先生は数少ないだろう。

そんな、「ある閉ざされた社会」の中で起きている、どろどろした話の代表が田宮二郎が主演したTVドラマの「白い巨塔」は有名だ。ここ数年の間にリメークや再放送もされているらしい。


小児科医のジョン君の話すところによると医者の世界には本当にドラマのような部分もあると言っていた。ジョン君は争うタイプの人じゃないので、医者ワールドをうまくわたっていけるのかなぁ?

かとうぶちょうの知り合いのお医者さんにもそんなことがあったそうな。ナマナマしいのでここには書けませんが。


お医者さんには仕事の意味・質といった意味からも、また生活や精神的な安定のためにも、それ相応の収入を取ってもらっていいと思う。
患者から見てビンボーそうな先生じゃぁ不安だからね。
でも、衣食が足りたら礼節を知って本当の意味の尊敬を得て欲しいものだ。
名誉や地位が欲しくなるのも想像はできるが、黒い心じゃぁ本物の地位も名誉もないよ。


がんは術後5年が経過観察の期間なので、主治医のひらい先生に是非この5年間はがんセンターでがんばって欲しいと思う。そしてできればがんセンターを代表するドクターとして地位も名誉も得て欲しい。浜ちゃんからも一票投票します!

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