● 本当の「成長」を求める |
企業は、常に成長することが必要です。現状維持は衰退を意味します。 それは、単に大きくなることではありません。 大きくなること自体が、事業の要諦の産業もあります。 巨大な設備投資が伴う業種や、 取引自体が大きなロットで行われなければならない事業も存在します。 「長(なが)く成る」こと、大きくなることが、重要な鍵となります。 これらは、大企業に任せておけばいいのです。 中小企業において「成長」とは、 「長(ちょう)じるを成す」 と理解すべきです。 「優(すぐ)れることを成す」という意味です。優れたとこを、作り続けていくことに他なりません。 必ずしも大きくなることを否定する訳でありません。 大きくなるということは、長じることが認められれば、結果的に大きくなるのです。 |
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● 「こだわり」続ける |
日本には160万社会社があります。 その上に、ネットの普及等々で、いろいろな商品・サービスを簡単に手に入れられる時代です。 その中で、自社製品が選択される、そして求められるにはSomethingが必要です。 あなたの会社でなければならない理由、それは何か? 世界一高い山の名前は多くの人に知られていても、 2番目に高い山の名となるとあやしくなります。 「○○なら、△△会社よ」 と、最初に言っていただけることがポイントです。 そして、お客様は自社で買わねばならない必然性をつくってくれるのを待っています。 No1になるためには、No1の努力が必要です。その努力のことを「こだわり」と呼びます。 この評価と信用をいただくためには、 徹底したこだわりが必要です。 そしてその評価・信用を裏切らない、 そのためにも、こだわり続けていかなければなりません。 |
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●高収益企業を目指す |
お客様に価値がどの程度認められ、そして経営資源をどの程度有効に活用できたかで、 利益の多寡がきまります。換言すれば、社会が存続を希望する尺度ということができます。 また、利益というのは、長じること実現するための投資をしたり、 また、将来の不確実性に対するリスクを吸収するために欠くことのできないものです。 利益は、利益→投資→評価・信用→利益)という善循環をつくりあげる基礎となります。 その意味で、高収益企業を目指します。 しかしながら、目的ではありません。 「企業の目的は利益」と言われますが、 ハーバード大学の名誉教授のセオドア・レビット博士の言葉をかりれば、 「利益は会社の目的を的確に表現するものではないし、 そこから行動が生み出される訳でもない。 利益は活動の成果、すなわち所産にすぎない。 食物が人間生活の必需品であるように、 利益は会社が存続するための必需品である。 それなくしては会社の生命を維持できない食物である。 従って利益が目的だと言うのは、 人生の目的は食べることだと言うのと同じくらい愚かなことだ。」 とその間違いを指摘してます。全く同感です。 |
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●働くことに喜びを感じる組織を目指す |
中小企業は従業員数が少いから中小企業と言われます。 (製造業で300人、卸・サービス業で100人、小売で50人以下) 政府の政策論議などでは、 弱者のように言われるます。少し腹立たしく思います。 従業員数が少なくて何が悪い! だからいいんです。 構成員一人一人の人柄を知ることができ、 単なる機能としてでなく、 人として接することができるのです。 単に生活の糧を得るというだけでなく、 一人一人が自らの仕事にプライドをもち、 やり甲斐を感じることのできる組織を、 中小企業だからこそ、実現できるのです。 中小企業のそのほとんどが同属経営です。 同族経営が悪いような言われ方をします。 同族経営自体に問題があるのではありません。 同族経営ならではの良さ、強さもあります。 運営そのものが鍵なのです。 その良さを発揮し、より強い組織にすることこそ、 中小企業の強みです。 |
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