4月16日 きのこ日記トップ 4月22日
大腸がんについて 消化器 お散歩記録 うまい病院メシ1 人工肛門 うまい病院メシ2 リンク

2009年9月17日 パラオに行きます

パラオに行きます。もう行って来たので過去形ですが。
家を9時に出てセントレア、グアム、ヤップと経由してパラオに到着するのが22時とあって移動が結構大変。パラオではゆっくりとした日程を組んで「休み」に行くはずではあるのに、帰ってからつかれがどっと出ないかいくつか気にしながらだったが、問題なく帰って来られました。

移動日程に合わせてお腹の調子も調整していたつもりで、出発前日にうんこを出し切っておくように下剤を飲んでおいたのに、うまいタイミングで効いてくれなかった。出発時間が近くなったので、トイレはあきらめて移動を開始。途中ストレスを抱えての移動になった。

ヤップ空港の待合室 ストーリボード
ヤップ空港のトイレは1つだった
ヤップで一度飛行機を降りるときに、降機体制になった頃から尻具合が怪しくなり、機内のトイレに行くか着陸を待つか、じわりと汗を握りながら着陸を待った。

ヤップ着陸後、一目散に待合のトイレに駆け込んだが、すんでの所で一番を取られるところで危なかった。
なんとそのトイレ、大小兼用の一室しかなかった。
あぶないあぶない…

直腸がないということから、排便コントロールはやっぱり負担ではあって、こういう時なんかは世界共通の若葉マークみたいのがあって、それが目に入ったら遠慮する、また、遠慮なくマークを示せる、そんなマナーの社会になるといいのにね。
せめて、トイレくらいはさっくりと譲ってくれよなぁ。

パラオで泊まった最初のホテルにはウォシュレットはなく、まぁ、パラオに限らず国際的にはシャワートイレなんてものはあまり使われてないけど、トイレに頻繁に入って紙で拭くというのは浜ちゃん尻的には辛いものでもありました。
ボルネオ旅行の時に空港かどっかで置き忘れちゃったんだよなぁ…
買い直すには結構高い買い物ではあるので。

パラオ旅行は遊んでいるには違いないのだけど、体力的には心配でした。
また、ダイビングなど海のアクティビティに出るので、ウェットスーツを着ているときにうんこするのはかなり難しいだろうに、といろいろ気になったりはしたけど、結局はなんとかなった。

ダイビングのガイドさん(女性30歳くらい?)に、浜ちゃんが直腸がなくてうんこが近いことを話した。どんな反応するのか、微妙に楽しみにしていたら、これがまた、あっけらかんとしていて、「ハイ、わかりました。そうなったら教えてくださいね。影に隠れてできる場所教えますんで。」と来たもんだ。
ダイビング雑誌の投稿なんか読んでるとたまにある話ですが、「一度やってしまったら、あとは平気ですよぉ」ということで、ガイドさんも百戦錬磨だそうです。

ところで、彼女は海クソができるわけだが、野グソはできるんだろうか…
ツっこんでみるんだった(笑

2009年10月8日(木) 4.5年目検査

がんセンター入り口
がんセンターの入り口
秋休みでパラオ旅行が終わったら4.5年目の検査だ。
いつもの通り、血液検査、レントゲン、CTそれぞれの検査を淡々と進めて無事終了。

4年半の間に検査機器の大きな変更はないような気がするのに、以前は検査室の前に他の患者さんが4〜5人はいて、一緒に待つことが多かったが、最近はせいぜい二人くらいでなんだかちょっとさびしい感じだ。
待ち時間が少ないのは良いに違いないけど、がん患者全体は増えてるはずなのに、どうして空いているのか不思議。
そう考えてみると、精算の待合ロビーも座る場所がないような状態の時だってあったくらいなのに、今は半分くらいは空席で、がんセンター全体で見たら込んでるのは駐車場くらいか。

浜ちゃんの主治医のひらい先生は外来部長も兼務(?)していて、施設や治療運用の変更の指揮を執っているようです。この数年の間に点滴による抗がん剤治療を外来でするようになって来ているおかげで、病院の中での人の動きが変わったのかも知れない。

がんさえも、入院して治療するものでなく、通院で治療するようになって行くのかもしれない。
それ自体は絶対的に良いことだと思うけど、入院生活を体験することで、考える時間ができたり、それによってものの見方が変わるなどのきっかけになるということもあって、それはそれで意味のあることのような気もする。
もっとも、看護する人、家族、同僚にはかなり迷惑であることも確かだが。

2009年10月22日(木) ゴールまであと半年!

がんセンターロータリ
受付に入ってゆくロータリー
診察の中待合
扉の向こうに検査結果が待ってます
検査の結果を聞きに行く診察の日。
秋の好天でいい感じです。
青くい高い空にうろこ雲や、まさに絹のようね巻層雲が流れていて、今日はなぜだか少し静かに自衛隊の戦闘機が1機飛んでいる。
がんセンターは自衛隊小牧基地へのアプローチ経路にあって平日だとよく飛行機が見えるのです。

時間ほぼピッタリで到着して待合に入ると、すぐに中待合に呼ばれた。この中待合で待つのも最後の一回を残すのみ。

ひらい先生には丸々5年見てもらって、こんなに元気にもなれて本当に感謝している。
ひらい先生にはお礼らしいお礼も言えてなくて、そのチャンスもあと次の診察を残すだけだなぁといろいろ考えた。

お礼と言えば、帰りがけに病院のご意見箱の掲示板を読んだ中に、お見舞いのお菓子などが患者が食べきれないので、捨てるのももったいないし、看護師さんなどスタッフで食べて欲しい、という投書に対しての返事があった。
がんセンターは愛知県の施設で、働くスタッフは公共職員のため、お菓子ひとつでも「わいろ?」になるため、受け取れない、とのこと。

それは、わかるんだけど… なぁ。

ひらい先生の日々は、本当に忙しそうなので、無理しないでひらい先生自身の健康をまず大切にしてもらって、たくさんの患者を助けて欲しいと思う。

前の患者さんが出てきて、しばらくしたら、ひらい先生の声で呼ばれた。
前の患者さんの表情が少し重かったように見えたので、ひらい先生今日は元気ないかな? と思いつつ入った。

今回で4年半の検査結果ですね、と話した瞬間のひらい先生の表情は明るく、浜ちゃんが待合で書いていた最近の体調のメモなどを見ながら、今回の検査も問題なし、次で「卒業試験ですね」と言ってくれた。

ひらい先生はいつもはまじめな表情をしていることが多いが、こんな明るいニコニコした表情を見ると、診察結果もさることながら、すごく嬉しくなる。
ベッドに横になってお腹を触診する時のひらい先生の手は肌に馴染む感じで、暖かく、気持ちがいい。
先生の手は魔法の手のように、お腹をくるりと円を描くようにさわり、「はい、いいですよぉ」で触診は終わる。きっと先生の頭の中には触っただけで、腸の様子がイメージできるんだろうね。

次回は卒業試験ということで内視鏡以下フルコース検査だ。
先生が卒業試験というので、「試験準備って何か必要ですか?」と突っ込んでみたら、「何もないね」と笑っていた。

先生と話すことも少ないチャンスと思って、5年目検査の先のことを聞いてみた。
そしたら、あれれ〜〜??

浜ちゃんの場合は直腸がんステージ3a この場合は検査周期をプラス2年伸ばして経過観察をするそうだ。 卒業試験のあと2年ということは院生にでもなるってことかしらん。

また、大腸がんに注視して検査をしているので、他のがんが見落とし勝ちだから人間ドッグとかも受けることを薦めるとのお話。がんセンターはがん検診をする病院ではないので、市中の病院で受けてくださいということだ。


いずれにしても一応、完治とは言え、また別ながんが見つかるリスクは一般よりは高いはずだろうから、自主的な検査は自分でもしたいと思うし、あと2年、ひらい先生に見てもらえるなら大いに安心だ。


4月16日 きのこ日記トップ 4月22日