もしかして、病気?!

涙目・涙を流している

充血している

目が開かない・瞼が腫れている


鼻水が出ている
鼻が詰まっている
鳴き声をあげる


くちばしの異常
口から何か出している
口の中がおかしい

手・足
怪我
事故
内的要因における手足の不全

皮膚
皮膚が剥ける
皮膚に虫のようなものがいる
内的要因におけるの体調不全
 

甲羅
甲羅の傷・出血
内的要因におけるの体調不全
 

排泄関係

寄生虫(原虫・線虫等)
尿・尿酸

 

 

 鼻

 鼻水が出ている

 餌を食べている最中に出る鼻水は、粘り気があり糸を引くことがあります。

 これは口腔内の唾液が鼻から出てきたもので、

 夢中になって食べている時や水分の多いものを与えた時になります。

 そのまま餌を食べつづけて鼻提灯が見られることもありますが心配ありません。(笑)

 温浴の際にお湯の中に潜って鼻からブクブク泡を出して、顔を上げたときにたまに出すのは、

 潜った際に飲んだ水です。これも心配ありません。

 

 これ以外の鼻水はたかが鼻水と思わずに注意が必要です。

 

 温度の問題

 ケヅメリクガメに多くみられるのが鼻炎で、大概は温度管理に問題があります。

 

 温度管理の難しい季節は寒い冬の間(10月下旬から4月中旬まで)と、

 暖房をつけるほど寒くはないんだけど、肌寒く感じる6月の梅雨の時期です。

 

 ケージ内部の温度は平均が28度〜32度で、ホットスポット下は35度くらいがベストです。

 ケージ内部で空気のよどみが出来ない事が理想的です。

 (直接カメに風が行かないようにしながら、

 小さな扇風機等を設置して風通し良くしてあげることが大切です。)

 

 カメは体を温める際、ホットスポットの下へ行き暖めているのをよく目にすると思います。

 確かに甲羅を暖める事で体内も暖めているのですが、

 実際は甲羅は熱伝導が悪く、すぐには体は温まらないので、

 その場所で甲羅を暖めながら、暖かい空気を吸う事で手っ取り早く体内を温めているのです。

 

 ケージ内のホットスポットやシェルターの内部だけが温かいというのではなく、

 ケージのどこへいてもカメにとって適温の暖かい空気が吸えるという事が重要なのです。

 

 現地で暮らしている環境に近づけたほうが良いとも言いますが、

 それについては一概にそうとも言えません。

 

 特にベビーの間は最低でも28度、できれば30度をキープしましょう。

 

 餌を食べた直後でもなく、飼育環境の温度管理が若干低めの場合で、

 透明もしくは乳白色にちかい半透明な物が鼻の穴から出ていればそれは風邪による鼻水です。

 (見た感じの色や質感は人間の鼻水とよく似ています。)

 同時に鼻水だけでなく、ピーピーとひよこのように鳴いているという症状も見受けられる事と思います。

 更に常に鼻水を出していると言う状態が続いていると、カメも不快なのでしょう。

 あのボコボコした前足で鼻水をぬぐうので、前足がなんとなく汚れている事もあります。

 

 鼻水の出ている状態を改善せずにそのまま放置しておくと、

 気管支炎や肺炎に移行する場合もあります。

 

 食欲があって良く動き回っている場合は、

 まず、温度管理の見直しを行い、カメにとっての適温を維持しましょう。

 そして温浴で体を温めてあげることも効果的です。

 (但し、見た目に明らかにグッタリと元気がない時の温浴は体力を消耗してしまうので止めましょう。)

 餌はいつもより栄養価の高い「リクガメ用フード」をあげるなどして、栄養を取らせ、

 回復力を高めてあげて下さい。

 

 そうすることで大概は2〜3日から1週間で鼻水は出なくなり元気になります。

 

 しかしながら温度管理を見直したのに鼻水が治まらない、食欲が無く餌を受け付けない、

 暗がりでジッとして動かず元気が無いなどの場合は、気管支炎や肺炎の場合もあります。

 この場合はすぐには獣医師の診断を仰ぎましょう。

 

飼育から数ヶ月後、我が家でもカメ君に風邪をひかせてしまいました。

お恥ずかしい話ですが、それが風邪だと気がついたのはその症状が治まって、数年経った後です。

その当時の日記には「カメ君は餌を欲しくなるとピーっと鳴いてお知らせしてくれて可愛い」と書かれておりました。とんでもない話です。。。

飼育当初、我が家ではカメ君の飼育スペースを出窓に設けていた事もあり、温度設定が25度を切らないように注意をしていたのですが、どうしても冷気が入り込み、気がつくと飼育スペース内は最低気温が18度まで下がっておりました。しかし飼育書によると最低気温は18度とかかれていたし、カメ君が寝ているシェルター内は常に30度近くはあったので、あまり気にしておりませんでした。

年が明けて飼育4ヶ月目に突入した1月のある日、「ピー」と鳴くようになり、今思えば頻繁に鳴いていましたが、飼い主はそれが病気だと気がついていなかったわけですから、そのままになっておりました。

この頃から温浴させると鼻水を出すという症状が見え始めていたのですが、食欲もあり元気だったのでやはりそのまま。温浴中でなくても鼻水が出ているのを目撃すること数回。

そしてついに1月中旬に餌をあまり食べなくなりました。大好物のチンゲンサイも残す始末です。

それまで野菜しかあげたことが無かったのですが、カメ君は結構好き嫌いが激しく、餌に飽きてしまう事も多く、好き嫌いの一環か・・・くらいに考え、餌をリクガメフードに切りかえました。

するとそれまで食べなかったのが嘘のようにもりもり食べ始め、その結果風邪はカメ君自身が餌を沢山食べ、体力を回復へと導いたので治りましたが、結局一番成長する時期にリクガメフードを与え続けると いう結果を招いたのです。

 

 湿度の問題

 湿度が不足していると様々な病気に感染しやすくなります。

 湿度管理の方法などは、目の項目で前述済みです→詳しくはこちらへどうぞ。

  

 床材の問題

 不適切な床剤はカメが歩くたびに擦れて粉塵となって、鼻を刺激します。

 その結果鼻炎になることがあります。

 詳しくは目の項目で前述済みです→詳しくはこちらへどうぞ。  

 

 鼻に刺激物が付着している事も考えられますので、こまめに温浴をさせてあげましょう。

 そしてその時に鼻に2〜3回手でそっと水をかけて、鼻に付着している異物を取り除いてあげましょう。

 カメ自身が鼻を水につけてブクブクいっている場合は特に手で水をかけてあげなくても、

 鼻の中に水が出入りしているので、顔をあげたら新しい水に交換してあげましょう。

 

 床材を適切なものに取り替え、温浴もしているのに鼻水が治まらない場合は、

 鼻炎から肺炎を起こしている場合もあります。

 症状が進むと鼻水はどんどん粘性を増してきます。鼻血を出す事もあります。

 一度、獣医師の診断を受けましょう。

 

 鼻が詰まっている

 基本的にはカメの鼻自体が詰まる、というよりは鼻水を出していて、

 その鼻水の質が水溶性のサラサラしたものからだんだん粘性の高いものへと悪化していく中で、

 鼻水が固まって鼻の周りや内部に付着した事をいます。

 

 「グスーグスー」と鼻が詰まっている人みたいな音を出すときもありますが、

 そんなときでも鼻水を出していなければそれは鼻が詰まっているという状態ではなく、

 心配する事は無いそうです。

 

 餌を食べていて、餌やカルシウム剤が鼻の穴に詰まってしまっているのを見た事があります。(笑)

 カメ自身も気になるらしく、さかんに前足で鼻を擦っておりました。

 そんな時はティッシュで拭いてあげるか、温浴させて鼻を洗ってあげてください。

 

 鳴き声をあげる

 カメは鳴きません。鳴くとしたら何か特定の行動下に基づいて、もしくは異常がある時です。

 それではどんな時に鳴くのか(音を立てるのか)鳴き声(音)別に見て行きましょう。

 

 「キュッキュッ」 「カチカチ」「カクカク」

 時々、くちばしを噛み合わせて音を出している事があります。

 くちばしが伸びているとこのような音を出すことがあります。

 繊維質の多く含まれる餌を与えたり、ミネラルブロックのような硬いものをかじらせることで、

 改善させることが出来ますが、

 あまりにもくちばしが伸びている、と感じる場合は獣医師に相談しましょう。

 場合によっては削って形を整えてくれます。

 

 「グフーッ」「ゲフッ」「グジューッ」

 餌を食べている時(最中)、食べ終わった後などに出します。

 これは餌と一緒に空気を飲みこんでいる為、その空気を外に出している音です。

 人間と同じようにゲップの音です。正常な印です。

 ベビーの頃は音を認識するのは難しいかもしれませんが、かすかに「クフーッ」と言っています。

 

 「シューッ」

 これも正常な「音」です。カメが驚いた時や嫌な事をされたときなど、

 甲羅の中に身を潜める時に出す音です。

 シューッって言いながら相手を威嚇しているんだと思います。

 この音の後は必ずと言っていいほど、はげしく移動しながら(回りながら?!)

 甲羅をガコガコとさせます。。。

 カメのビックリ度に音や動きは比例するようです。

 

 「グルグル」「ギュルル」「クルクル」

 これは口から出す音ではなくお腹の音です。

 食べ物を消化中の音なんだと思いますが、自分のお腹が鳴ったのかと思う程、

 結構大きな音を立てるときもあります。

 水っぽいものを食べさせた時によく耳にするような気がしますが、

 お腹を下していて調子が悪い時もお腹が鳴っている時があります。

 

 「ゴエッ」「グエーッ」

 空気を吐き出すゲップとは異なり、突然鳴きます。

 カエルの鳴き声によく似ており、かなり大きな音です。

 時には大きく口をあけたままになって涙目にまでなって鳴いております。

 でも何回か「ゴエッ」と言った後はわりとすっきりした顔をしています。
 

 これらの行動と音は、お腹にたまった「ガス」を自分で出している音で正常な証だそうです。

 逆にガスがたまってそれを排泄できないと、それが原因で突然死にもなりかねないそうです。

 

 どういった時にカメのお腹にガスがたまりやすいかと言うと、

 @カメが食事の後に寒いところへ行き、長時間その場所に留まり、

  それに飼い主が気が付き慌ててホットスポットに連れていったりすると、

  寒さの為にお腹の中に消化が促進されずたまっていた食べ物が急に消化されるため、

  お腹にガスが発生しやすいそうです。

  →必ず食事の後はホットスポットや暖かい所にいるか確認したほうがよいです。


 A好物を前にして、夢中になって普段よりも早いスピードで食事をした時、

  食べ物と一緒に空気も飲み込んでいるのでガスがお腹にたまりやすいです。
  →好物を与える時やとてもお腹を空かしているときに餌を与える時は、

    少しずつ与えるようにすると、途中できちんとゲップをします。  

 

 B芋類の与えすぎによるガスの過剰発生。

  →カボチャ等の炭水化物を多く含む餌を与える時には必ずサイドメニューに留め、

    たまに少量あたえるようにしましょう。

 

 ケヅメリクガメは20センチから40センチの間が一番ガスがたまりやすい時期だそうで、

 予防法は無いそうですが、よく注意してあげることが大切だそうです。

 

 「スカーッ」「スーッ」
 お腹にたまったガスや空気は口から外に出すだけかというと、そんなことはありません。

 通常は肛門から出され、いわゆるオナラです。。。

 肛門から漏れるかすかな音というか風船から空気が抜けていくような音はします。

 ・・・草しか食べていないのにかなり臭いです。
 

 「フンフンッ」「フーフー」 「フーーーンッ」「ンウーーッ」

 鼻息です。

 排泄時には「フーフーッ」の間隔が短くなり、「フンフンッ」といったりします。

 鼻息は便の硬さや尿酸の硬さに応じて、いきむ際に出されます。

 

 「ウーッ」等の唸り声を上げながら尿酸を排泄しているような場合は、

 体内に複数の尿酸塊がある場合もあります。

 通常はいきむ程度で排泄されれるので、唸り声を上げ、尚且つ硬い尿酸が排泄される場合は、

 一度獣医師の診断を仰いだほうがよいと思います。

 

 「ピーッ」「ピューッ」「ピウ ーッ」

 これは典型的な鼻に問題がある音です。おそらく鼻炎を起こしていると思われます。

 鼻水を出しているけれども元気で食欲がある時はただの鼻炎か風邪のひき始めと思われます。

 元気があって食欲もある時は環境温度等を見直し、様子を見ることが出来ますが、

 元気がなく食欲がないときは、

 病状が鼻炎から気管支炎や肺炎へと進んでしまっていている可能性があります。

 早めに一度受診しましょう。

 

 「音」というよりは確実に「鳴き声」だと感じる声で、

 「ピー」っと言っている場合は何らかの病気を疑って気をつけることが大切です。