もしかして、病気?! |
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皮膚
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皮膚
脱皮 カメの皮膚がむけるとしたら、それは脱皮です。 ベビーの頃、皮膚の生え変わりで表面がボロボロになります。 (乾燥した薄皮のようなものが剥がれかけているのが見られると思います。) 無理に剥がしたりせず、自然に剥がれるのを待ちましょう。 温浴の時やカメが痒くなって自分の手でこすったりすると剥がれたりもします。 異常ではありません。 さすがにカメがある程度の大きさになると手足の表立った脱皮はありませんが、 頭皮などがたまに剥けているのを目にします。
脱皮不全 脱皮とは反対に、飼育環境が不適切に乾燥していたり、傷口の手当てをせずに放って置いたり、 全体的に栄養失調ぎみであったり、なにかしらの内的疾患で体が弱っている場合等、 自然に剥ける皮がいつまでも剥がれずにいることがあります。これは脱皮不全の状態です。 剥がれそうなのにいつまでも剥がれずに、カメが気にして引っかいたりしているにもかかわらず、 剥がれない場合は、皮膚にしっかりとくっ付いているところは無理に剥がすと傷になってしまい、 痛みを伴うので、しっかり剥がれていてビロビロしている部分のみをカットしてあげましょう。
カットが怖い、上手に出来ない、剥がれかけているところがまるで皮膚病のように広範囲な場合は、 何かしら他の病気に掛かっているサインかもしれません。獣医師の診断を受けましょう。
擦り傷・切り傷(皮膚炎) 怪我をする事によって皮膚が傷つきます。 手・足の項目で前述済みです。詳しくは→こちらへ。
蚊 カメも虫に刺されます。蚊にも刺される様です。 但し虫除けスプレーをカメに使っていいかというとそれは駄目です。 (結構人間でも虫除けスプレー、かぶれますから、カメの皮膚には強いかもしれません。)
お散歩させるのであれば人間が一緒なので、人間も刺されたくないですよね。 なのであまり藪状態になっているところへは入っていかない、 得体の知れない虫がいそうなところへは立ち入らないなどの方法で予防しましょう。 常に水のたまっているところはボウフラの住処になっていて蚊も大量発生している場合があります。 そういったところも避ける様にしましょう。 蚊取り線香をたくのも効果的ですが、必ずカメが吸う空気に混じらないようにしましょう。 蚊取り線香の煙も小動物には耐えられない場合があるようです。 (小鳥などは蚊取り線香の煙が原因で死亡したというケースがあります。) カメがベビーのうちは注意しましょう。
それでも刺されてしまった場合、赤くなると思いますが問題はありません。 但しカメが痒がってしきりに気にするようであればかき壊して化膿してしまうといけないので、 ウナやムヒ、キンカン等の虫刺されに効く薬を綿棒等で患部に少量塗布してあげれば効果的です。 (一応患部が濡れたままだと気になるので軽くフーフーッして、乾かしてあげましょう。)
蜂 蚊と同様、刺される可能性はあります。(聞いた事は無いのですが。。。) 地蜂のように土に巣を作っている蜂の巣の近辺でお散歩させていた場合、 刺される可能性は無いとはいえません。 (特にケヅメリクガメは甲羅が茶色いので、 スズメバチ等の攻撃性の高い蜂には狙われやすいかもしれません。) 刺されたら針を抜いて、アンモニアを含む薬を塗布して即病院に連れていきましょう。 (この時毒が体内に回らないように動かさないようにしましょう。) 人間も刺されると大変危険なのでお散歩させるときはくれぐれも周囲の環境に気を付けてください。
ダニ 蚊等に刺された場合よりも厄介なのがカメ自体の皮膚にダニが寄生していた場合です。 基本的には輸入されてくる時に(特にワイルド個体。繁殖個体にはほとんど見られません))に 付いてくるもので、ショップできちんと駆除が済んでいれば目にする機会は滅多にありません。 それでも自分の買って来たカメにそのような寄生虫が付いていた場合は、 カメの体から移動してケージ内に潜まれると厄介なので、買った時点で気が付いたなら、 家に帰る前に獣医師の診断を受けましょう。
もしも家に帰ってからもしくはお散歩中にダニに寄生されてしまった場合は、 ダニは生きている間は皮膚に吸いついていますので、 ワセリン等をいると思われる箇所に充分に塗ってダニを窒息死させてから、 ピンセット等で取り除き、傷口を消毒しましょう。
飼育をはじめてしばらくたってからダニの存在が発覚した場合は、 全ての床材やレイアウト植物がダニの住処になっている可能性があります。 折角治ってもまた寄生される恐れがありますので、全て廃棄処分にしてください。 そして新しいものと交換して、ケージ内を徹底的に清掃、消毒してください。 (陶器やガラス、プラスチック製の物は良く洗って消毒すれば再利用可能です。)
目の項目でビタミンA欠乏症については前述致しましたが(詳しくは→こちらへ。)、 それとは正反対の不足ではなく過剰、与えすぎが問題になります。 この場合「与えすぎ」といっても緑黄食野菜の与え過ぎでビタミンA過剰症になったりはしません。 人工的にサプリメントとしてや総合栄養剤としてビタミンAが含まれているものを 過剰に与えすぎたとき問題になります。
カメの場合、皮膚炎を起こして表皮が脱皮の時のようにボロボロと剥けてしまいます。 脱皮と異なるのは皮膚炎を起こしているわけですから、表皮が剥がれるだけでなく、 その下の皮膚も赤く(ピンク色)になっている場合がビタミンA過剰症による皮膚炎です。
やはり人工的なものを与えて栄養を補助するよりも、 毎日の栄養バランスのとれた食事で出来る限り補いたいものです。
しかしながらビタミンAが欠乏していると思われる場合には、自己流で人工的に取らせるのではなく、 一転してビタミンA過剰症にさせないためにも獣医師の元で方法や量を見ていただきながら 摂取させるのが一番安全だと思います。
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