古賀古道具店
分岐点へ 石垣島へ 西表島へ 波照間島へ 那覇へ
2007年夏沖縄の旅へ  いろんな話へ
 東京から船で沖縄へ  
サバ崎の付け根にある干潟。 ここも潮が引いてなかったら大変だろうなあ〜

潮が引いていれば砂浜で歩きやすい。野人ハウスがある水場までは1時間弱。
ミトレヤキャンプ場で会った、たっちゃんの話では、
野人ハウスに棲む野人は、
上半身裸、短パンいっちょで生活していて、腰には南米のナタをぶらさげ、
手には手製のパチンコを持っているらしい。
ちょっと難しい人のようだが、子供に危害を加えないといいが、、、。

じんちゃん、さくら、佐藤さんとはだいぶ距離が離れた。
彼ら3人は林の中へ入っていった。
野人ハウスか水場へ向かったのだろう。すると、ウダラ川方面に人影が見えた。
だんだん近づいてよく見ると上半身裸だ。
野人だ!
3人は大丈夫なのだろうか?

野人は砂浜から3人が入っていった林へ消えた。
ほどなく僕と麦が着くと、
荷物を置いた3人と野人ともう一人体格のいい初老の男性がいた。
そこは昔、恵勇爺が小屋を建てて住んでいたところで
平地で開墾されていて、凄い数の泡盛の酒瓶が横たわっていた。

どうやら初老の男性が「よく来たね!」と
3人を招き入れたらしい。
野人と初老の男性が話し合っている。
状況が読めない。
3人は水場へ行ってきたらしい。
僕は野人と初老の男性に挨拶をして水場へ行った。
そのとき野人が手前に畑があるから入らないようにと言った。

奥へ入っていくと、ほとんど流れのない澱んだ川があった。
ちょっとそのままでは飲む気がしない。
僕は顔を洗う程度。
じんちゃんはペットボトルに入れたものの結局は飲まなかったようだ。
僕らは子供と二人分で2.5リットルの水を持ってきたが
鹿川湾までもつかなって感じだった。

野人と初老の男性は崩れた感じはなく安心した。
ゆっくりと話をしたいが潮の時間があるので、そうそうと出発する。
帰りにいろんな話を聞こう。

湾の一番奥まった所の砂浜が終わった所に岩窟が二つあり、
長い年月にわたりいろんな人々が住んだり泊まったりしている。
どんなに大きな台風でもその岩窟には波が上がらないようだ。

水場は岩窟の前を通って少し歩くとある。
天気も良かったので僕らは岩窟前の砂浜にテントを張った。
薄暗くなりかけた頃、
落水崎方面から胸まで海に浸かって鹿川湾へ歩いてくる二人連れが見えた。
只者じゃない。
そして彼らは砂浜の一番外れで野営の準備をし始め、
水を汲みにこちらへ歩いてきて話しをした。
二人は神奈川県の相模原市から来ている辻駒夫妻で、
年に何度か西表島にやって来ては
ジャングルや西部の海岸沿いを歩き廻っている達人だった。
今回は崎山まで船をチャーターして海岸沿いを廻って来たそうだ。
僕ら子連れのにわかキャンパーみたいな姿とはちょっと違う。

どうやら今夜の鹿川湾は僕ら5人と辻駒夫妻の2人の計7人だけのようだ。

鹿川湾への下りで、じんちゃんが足の親指の爪を剥がしたらしい。
見せてもらうと、かろうじてつけ根がくっついていて爪はペロペロしていた。
痛そう、、、、。
流木を集めて焚き火をする。
不思議と蚊もブヨもいない。 快適だ。
それといつも不愉快にさせてくれるアブを見ない。
八重山にはいないのだろうか?

満月が綺麗だ。

イダの浜の外れ、まだ潮は引けきってない

船浮の船着場。
白浜からだいたい15分くらいで着いた。
いよいよ歩きのスタートだ。
小さな集落の中を抜け、切通しのような所を通って砂浜の綺麗なイダの浜へ。
暑い。
早くも麦の泣きが入る。あ〜先が思いやられる。 
けど、僕のわがままに巻き込まれたのだから可哀相に、、、。

舟浮の船着場から

船浦から白浜へ一番早いバス、
船浦発10時15分白浜行きのバスに乗る。
乗客は僕らだけ。
運転手さんはアロハシャツにパンチパーマでいい味をしている。
走り出すとエアコンが利いて、島唄が流れた。
バス料金 大人390円 子供200円

7月31日 快晴 

午前10時前、僕の娘の小学校1年生の麦、じんちゃんとその娘の小学校6年生のさくら、
1年近くキャンプ生活をしている佐藤さんと僕の5人で鹿川湾へ向けてミトレアキャンプ場を出発。

後方は白浜方面
西表西部の地図
白浜発10時55分の船が入ってきます。
途中の岩場。 こんな所がいくつかある。

白いビニール紐、いろいろと問題はありますが、
道の目印としてはとても役立っていると思います。
ある程度は道がはっきりしてますが、崎山方面へ行く道や獣道やらが現れて
どっちに進めばいいか迷う所もあります。

今回はミトレアキャンプ場で会った、たっちゃんがつい最近、同じルートを歩いていて
白いビニール紐が正しい目印になるとかいろいろと地形やらを細かく教えてくれていたので
楽だったのですが、出来れば国土地理院の2万5千分の1の地図は用意した方が良いでしょう。

16時10分、シークワサの木が1本立っている峠を越え、ここからは下りだ。
この辺も道をはずしやすい。 
下っているうちに、携帯のメールの着信音が聞こえた。
びっくり!
鹿川湾は波照間島の兼ね合いで携帯が通じる。
波の音が聞こえる。
木々の間から遠くの海が見える。
まもなくだ。

16時10分、鹿川湾に着いた。

2004年 夏 再び 西表島 鹿川湾へ

分岐点へ 石垣島へ 西表島へ 波照間島へ 那覇へ
2007年夏沖縄の旅へ  いろんな話へ
 東京から船で沖縄へ  

サバ崎の付け根に干潟があって、サバ崎を見て左手に湾曲してマングローブの林があり、
その林が切れるところ辺りに、浮玉が吊るしてあるのが遠く見えます。
ちょうど、干潟をまっすぐ西に向かって突っ切る感じです。
このときは僕が一人先に干潟を渡って確認しました。

この日の干潮のピークは午後1時から2時くらいまで。大潮だ。
写真でもわかるように浜が終わると岩場が待っている。
大人でも歩きづらい。 
潮が引いてきているので、なるべくジャブジャブと浅瀬の砂地を歩く。
僕は登山靴のままだが、麦にはマリンブーツを履かせ彼女のDパックを僕が持ち
身軽になって少し元気になる。

イダの浜
先を行く、じんちゃん、さくら、佐藤さん
麦、早くも遅れ始める

船浦のバス乗り場

白浜でバスを降りると、すぐ目の前に船浮への船乗り場がある。
ほんの少し待っていると船が入ってきた。
10時55分、白浜発 船浮行きの船に乗る。
乗船客は僕らの他数名いる。
船料金 大人410円 子供210円 

船に付いてる定期船航路図
たしかこの辺で娘の麦がお腹が痛いって言い出した。

ちびっこも頑張って歩いてます

目印の浮玉に間違いなさそうなので、OKのサインを出して
みんなが渡ってくるのを撮りました。
ここまでで時計は12時20分。

シオマネキがいっぱいいる、どろっとしたところから山越えの道が始まります。
ピークの手前にロープ伝いの急登があり、登りきってしばらく歩くとくぼ地わきの
なだらかな道を歩き、下りになります。
それほどきつくはないが、少しだけ道をはずしやすい。

網取湾 景色がいいです。

網取湾、対岸の右側には東海大海洋研究所が見える

まだまだ湾の奥へと歩きます。

野人ハウスからウダラ川河口までは20分ちょっとくらいで着く。
大潮で干潮のピークに近かったため、川幅は5,6メートルしかなく
膝ぐらいの深さで渡れた。
ルートはいったんウダラ川を渡り、マングローブの林の中を川をさかのぼって歩き
マングローブの林が終わる辺りからまた川を渡って、川に沿って登って行く。

河口を渡ると、そこは泥沼化していて歩きづらい。
しばらく四苦八苦して歩いていると、
マングローブの木に白いビニールひもが結ばれているのを見つける。
あとは等間隔に結ばれているのでそれを目安にマングローブの林の中を歩く。

およそ500メートルくらいマングローブの
林の中を歩くと、石の川原に出る。 
木陰で休憩。

22年ぶりの鹿川湾。 感無量です。

歩いている時は
波の音がしたのに
海は静かです。

ほんとにほんとに美しい所なのに
ゴミの山が残念でありません

燃やす事も出来ないし
どうなっちゃうんだろう

ひとつひとつ見ていくと
面白い物がたくさんあります。

波が静かだったので
泳ぎました。
とても綺麗です。
けど、ほかのところよりも
水が冷たい。

正しく比較できるようには写真を撮ってませんが
近いところを並べてみました

今回の写真

22年前の写真

滝のように流れていた場所は、水がちょろちょろとしか流れてなく、
テント場にしていたところは無くなっていて、砂浜が小さくなった気がします。
記憶では集落跡がある場所には砂浜伝いに行けると思ってましたが
途中に岩場がありました。

水際をずっと歩く

浮玉と発泡スチロールの目印がある。

網取湾側に出たところ。
山越えはゆっくり歩いて40分ほど。時間は13時。

さらに湾の奥へと進む

川を渡ると行っても、ほとんど水が無い。
写真では見づらいが真ん中ちょっと右上に
入口目印の浮玉が吊らしてある。
ここから、川沿い、沢沿いに上って行く。

上の写真の入口より少し左側、ウダラ川を下った方に道らしきものがあり
赤いひもの目印があり河口方面へ続いている。
もしかしたらウダラ川を渡らず、マングローブの林を通らないで行ける道かもしれない。
帰りに通ってみよう。

14時30分頃、浮玉出発。
沢沿いの石がゴロゴロの歩きにくい所から、写真のようなジャングルを歩きます。
今日は蒸し暑い。
行く前はハブや蛭などが恐ろしくて、長ズボンに長袖のシャツに虫除けの網がついた帽子なんて考えていたが
実際は短パンにTシャツ。 

7月始めの台風によって
いろんな国の漂流物が砂浜に散乱してます。

ここまで量が多いと
ゴミですが、、

鹿川湾から見えた月