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穿孔方式は、パーカションドリリングとロータリドリリングに大別でき、パーカション方式はトップハンマ(ドリフタ)とダウンザホールハンマがある。 各方式の概念を左図に示す。
トップハンマドリリングには、空圧式と油圧式があり、今日では油圧クローラドリルが主流となっている。
トップハンマの欠点は、打撃力がロッドに吸収され、穿孔長が長くなるほど打撃効率が低下し、穿孔速度が落ちる。
ダウンザホールハンマは、この欠点を補い、打撃エネルギを直接ビットに伝え、押付力が不要で、孔曲がりも少ない。また、音が静かで破砕帯の穿孔にも適する。
ロータリドリリングでは、打撃はなく、押付力と回転スピードで岩を破砕(圧砕ないし切削)する。 |
図-3 穿孔方式
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上方式に加えて近年、アトラスコプコでは、下図のようなコップロッド方式を開発している。
コップロッドシステムは、2種のドリルストリングから構成され、トップハンマによる打撃方式とダウンザホールで採用されているガイド・チューブも利用し、両者の特徴を併せ持つ方式である。 |
図-4 コップロッド方式
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岩質変化により発生する孔尻の誤差を減らし、発破精度を向上すると、ベンチ修正、発破粒度の均一化等の品質向上、飛石防止等の安全面でも効果がある。
穿孔エラーを最小にするには、穿孔パラメータとなる打撃・回転・フィード・フラッシング等を変化する岩質(粘土層・破砕帯・空洞等さしかかった時)に適宜調整が必要である。 これらの要素はオペレータが手動で制御するが、近年では、プログラムにより岩質に感応して自動的にパラメータを最適化するシステムが開発されている。 |
図-5 岩質と穿孔性
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