スクレープドーザは、スクレーパとブルドーザ合体したような外観をしている。
この機械は、ドイツで最初にスクレーパを開発したDr. H.Cordesが、独陸軍の要請により対戦車壕の掘削機械として、1938年から開発を始めたもので、いくつかのプロトタイプ(SR39)の写真が残っている。 1943年にSR43を製品化し、1953年にMenck
& Hambrock社がSR53の量産を始め、SR65、SR85へと進化した。
わが国では、日本車輌製造(株)がSR53を技術導入して、日車メンク SR62として国産化(昭和37年)したため、通称メンクと呼ばれている。 その後、改良型のSR64となり、SR264と独自の発展をした。
国内需要から三角シューを装着した小型の超湿地タイプSR40も開発された。
そして、SR264CからSR280Pへのモデルチェンジとなり、パワーシフトドライブとなって大型化した。 しかし、バブル崩壊後、事実上生産が停止している。
一方、本家のMenck & Hambrock社は1978年に倒産し、SR85をスイスのM.Buhrer社が継承し、SR928、Operator
1030に発展した。
近年は、Frutiger社がSR2000、SR2001を日車から逆輸入している。 そして、フルティガ社は2000年から18m3級のSR3000 Tigerの製造を開始した。 |