プッシュローディングの方法 |
図 5-1 プッシュローディング
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スクレーパのローディング(積込)は、プッシュドーザを付け、積込時間短縮を図る。 プッシュローディングを行うときはトラクタ部とスクレーパを直線にして、ボウル操作は図4-2のように平坦に掘削を行う。 但し、砂質土はポンプローディングが必要となる。 また、モータスクレーパの岩盤での積込みは、タイヤカットを起こすので避ける。 どうしても行うときは、タイヤの駆動をやめ、プッシャのみでロードする。
その他、プッシャのブレードをクッションドーザに替えると4.8km/hまでの速度差を吸収でき、プッシュローディングが少しスムースになる。 しかし、ブレード幅が狭いので、段取りや均し作業の際には不便である。
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図 5-2 ローディング操作
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プッシュローディングの代表的な位置付け法を図5-3に示す。
スクレーパは図のように、プッシャを左側に見て進入・旋回を行うと、プッシャとの間隔を掴み易い。 基本型は、掘削方向に対して45°の角度でプッシャが待機する。 スクレーパの進入範囲が広く、短時間でプッシュできる。
下図のようにプッシャが連続して直進で押す場合、スクレーパは急旋回になり,進入の範囲が狭く、プッシュまでの時間が掛かる。
プッシュローディングの連続的な手順には、図5-4のような方法がある。 |
図 5-3 プッシャ位置と進入・旋回
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図 5-4 プッシュローディングの種類
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プッシャを必要としないローディングには、以下のようなセルフ・ローディングとプッシュプル・ローディングとがある。
セルフローディング
セルフローディングは、上記のようにハンコック式のエレベーティングスクレーパとオーガスクレーパがあり、エレベーティングスクレーパのローディングは図5-4のような動作になる。
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図 5-4 エレベーティングスクレーパのローディング |
プッシュプルローディング |
図 5-5 プッシュプルローディング
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プッシュプルローディングは、タンデムエンジン・スクレーパに図5-6のようなベイルとフックを装備し、2台一組で積込みを行う。 2台のスクレーパが土取場に戻ってくると、ベイルとフックを連結し、図5-5のように前車から積込を始め、後車はプッシュして積込を助ける。 前車の積込みが完了すると、次に後車がボウルを下げて積込みを開始する。 このとき、前車は後車をプルして積込みを助ける。 後車の積込みが完了すると、連結を切離して盛場へ運搬する。 |
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図 5-6 プッシュプル装置
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