Loader
ホイルローダの大型化の歴史: 世界最大のローダは?

ホイルローダの歴史: ルターナ Tourna Diggester R.G.LeTourneau
 Tourna Diggster

スーパC Tournatractor用のフロントエンドローダ・アタッチメントを試作


 1952年作製
 Ph. by E.C.Orlemann
ルターナ RS-40 LeTourneau
  SL-40 
製造:1965

  RS-40 製造:1966

両機種とも
 ラック&ピニオン式

 Ph. by ECO

ホイルローダの歴史: ダート 600C Dart 600C

バケット容量: 12.2m3(16yd3)
全装備質量: 92t (104Ton)
出  力: 652kW(875hp)
製  造:1965〜

オフセットキャブが特徴、写真は23yd3コールエジェクタバケットを装着
 Ph. by ECO
ホイルローダの歴史: クラーク・ミシガン 675 Clark Michigan
   675

 懐かしのモンスタ


バケット容量:18.3m3 (24yd3)
出力:947kW(1,270hp)
製造:1973〜76

 Ph. by ECO

ホイルローダの歴史: マラソン・ルターナ TCL-1000 Marathon LeTourneau
 TCL-1000
Trailing Cablr Loader

電気ローダ: 完全な電気駆動、L-1000を電気駆動仕様にして、ケーブル巻取リールを装備。
バケット容量:13m3 (17yd3
全装備質量: 109t (122Ton)
製造:1984
 Ph. by ECO
ホイールローダの歴史: SMEC200 SMEC 200

運転整備質量:200Ton(180t)
バケット容量:19m3(25yd3
出 力: 1,360hp

SMEC1983年設立の石炭露天掘機械技術研究組合:通産省主導の11社共同研究)が当時世界最大のローダを開発、プロトタイプを川崎重工が1986年に製造したが、量産化には至らなかった。
ホイールローダの歴史: KDC Haulpak 4000 KDC
HaulPak 4000


バケット容量: 24yd3
全装備質量: 343,597pounds
出  力: 1350hp
製造:1988〜95

International-Hough 580の系統で、そのパワーアップモデル。
 Ph. by ECO

ホイールローダの歴史: CAT 994D CAT 994D

バケット容量: 18m3 (23.5yd3)
全装備質量: 192t
出  力: 933kW  (1250hp)
製  造:初期モデル1990〜

 Ph. by Cat
ホイールローダの歴史: コマツ WA1200-3 Komatsu
    WA1200-3


バケット容量: 20m3 (26.2yd3)
全装備質量: 205t (226Ton)
出  力: 1,165kW  (1,560hp)
製  造:初期モデル1999〜

 Ph. by Komatsu
ホィールローダの歴史: ルターナ L-1800 LeTourneau
    L-1800


バケット容量: 25m3 (33yd3)
出  力: 1,491kW  (2,000hp)
製  造: 1993〜

1992年のAMCショーで発表された当時世界最大。 特徴は、ディーゼル・エレクトロリック駆動、DCモータと減速機をアクスルハウジングに内蔵、球面ブッシュをセンターヒンジに使用。
Ph. by ECO
ホィールローダの歴史: ルターナ L-2350
世界最大のローダ
MINExpo2000でデビュー

LeTourneau
    L-2350


バケット容量: 40m3 (53yd3)
全装備質量: 245t (270Ton)
出  力: 1715kW  (2300hp)

 → LeTourneau
Ton:米トン(short ton), t : metric ton

ローダの歴史は1930年頃まで遡り、1930年にCaseのホイルトラクタにケーブル式ローダ(model L1)を装着したのが始まりだ。 クローラ式では、Tracson社が1940年にCAT D4にケーブル式ローダを装備する。
ローダは、車体の割にバケットが大きく、機動性のある積込機である。
建設分野では、トラックローダがケーブル式ショベル(万能掘削機)に取って代わり、大型機ではホイルローダが積込の主流となった。 しかし、油圧ショベルの大型化とともにホイルローダもその地位を奪われた。 機動力があるものの、弱点は、タイヤ費の課題と掘削力が弱く切崩ブルドーザ等を必要とすることである。
現在でも、超大型ローダを供給するのは、ルターナ、キャタピラー、コマツのみとなってしまった。

  ホィールローダの稼働台数
参考に、世界の主要鉱山におけるエンジン出力600kW以上のホィールローダの稼働台数を下表(2005.12現在)に示す。 日本のシェアは11%である。
主要鉱山でのホィールローダの稼働台数
 北 米  中南米  豪 州  欧 州  ロシア・CIS  アジア  アフリカ  計 
 1,303 409 386 94 31 95 175   2,493



 → 近年のアライアンス

 → ショベル系建設機械の解説

 建設機械の歴史→ 建設機械史:発明と技術革新



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