おはなし会で届けた絵本の内容をここにご紹介します。
子供たちの様子を思い浮かべながら一つ一つ書き留めてみました。
一覧はBooksでご覧下さい。題名をクリックすると画像を見ることができる絵本もあります。
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わゴムはどのくらいのびるかしら? | [マイク・サーラー・文/ジェリー・ジョイナー・絵] ほるぷ出版 |
題名通り、輪ゴムののびる実験をしてみた子のお話です。但し、夢の中で?!想像力をいっぱい膨らませてどこまでのびるか考えると楽しくなります。本当にどこまでもどこまでも限りなくのびていってくれたら?どのくらいまでいくかしら?でも、パチンともどってしまったら、痛そう! 幼い子から大きい子まで一緒になって、みんなが歓声を上げて楽しんだ1冊です。 おはなし会の合間やしっかりとしたおはなしの後の気持ちをほぐしたりするのに最適な絵本です。 |
わたし | [谷川俊太郎・文/長 新太・絵] 福音館書店 |
一人称の「わたし」をいろんな角度から(人や場所、状況において)見たらどうなのか。当たり前のわかっているようで考えてしまう、そうなのだと頷いてしまうそんな1冊です。 例えば、「おとこのこから みると おんなのこ」はそうだと思うでしょう。「あかちゃんから みると おねえちゃん」は、ちょっと考えてそうかと思うでしょう。お母さんやお父さんからは「むすめのみちこ」に、この女の子の名前がわかります。 そして、なぜかお母さんが新聞を見てお父さんがフリルのついた赤いエプロンしてお料理しています。これがいいなぁ、素敵です♪子ども達はどっと大笑いします。ジェンダーフリーもさらりと触れている所がいいですね。 犬の「ごろうから みると にんげん」には、「飼い主とは限らないのよね」と頷いてみたり「きりんから みると ちび」とか「あり からみると でか」にはこれまた大笑いしながらも(なるほど)と思ってしまいます。 「えっ、お医者さんからみたら患者さんじゃないの?」と思わず、ツッコミをいれたくなるのもありますね。でも、すぐにその後、納得してしまうから面白い。 クイズ形式のように、子ども達は声を大にして答えてくれます。当たっていれば大喜び、残念な顔したり、驚いたりととても盛り上がりました。おはなし会最後でも合間や朝読にでも充分楽しめます。 |
わたしのデイジーがあかちゃんをうんだの | [サンディ・ラビノッツ 作] 偕成社 |
「命の誕生」をテーマに届けた1冊です。動物を通して教えられる、癒されることが多くても、ふだんの生活では中々目の当たりにはすることのできない、動物の誕生の神秘に、命の誕生の瞬間に立ち会えることの喜びと感動をもたらせてくれる1冊です。 この絵本は淡い赤と青だけの色彩を抑えて描かれています。もうすぐ子馬が誕生しそうな母馬デイジーの体が変化してきたところから、子馬が生まれる場面、子馬が自分の力で、立ち上がるまでの出産の様子が流れるように進んでいきます。 「デイジーは おかあさんに なったのね」お母さんになったデイジーのやさしい目が何ともいえません。 子ども達の目もやさしい目になっていましたね。 |
わたしのもみじ | [岩間史朗 作] ポプラ社 |
カメラマン岩間さんはレゲエ音楽がお好きだそうです。その音楽のシンボルカラーは「赤、黄、緑」で、それぞれ「人間の赤い血」「空に輝く太陽」「ぼくたちがたっている大地」という意味があるとか。もみじもまたこれらの色を併せ持っているという共通点などから、「もみじ」に強く惹かれたと言われます。 この写真絵本は岩間さんが「わたしの」と題したほど、もみじを愛しむ思いがその写真と言葉で著されています。高原の夕日をいっぱい受けて、1本の燃えるような真っ赤に聳え立つもみじから始まり、高原の青空と大地の中で両手を広げるように赤、黄、緑のコントラストが生えて美しいもみじ。冬の季節の雪景色、青芽が芽吹く頃の緑が眩しいもみじ。夏から秋にかけて、いよいよ色が変わっていくもみじ。なんと、もみじのちょうどてっぺんにかかった虹をとらえた喜び、感動がストレートに「ありがとう」の言葉と共に伝わってきます。そして、読み終える頃には「岩間さんのもみじ」からこの絵本に出あったすべての人にとっての「わたしのもみじ」になるのです。 秋のおはなし会で特に高学年の子ども達におすすめしたい1冊です。感動、どよめきの声が聞こえてきます。 |
わたしのワンピース | [にしまきかやこ 作] こぐま社 |
まっしろなきれがうさぎさんの元へ空からおちてきました。うさぎさんはそれをミシンでワンピースを作りますが足踏みミシンというのが時代を感じますね。でも、足踏みミシンだからこそ「ミシンカタカタ ミシンカタカタ」が生き生きと伝わってきませんか?できたワンピースが自然の中でいろんな模様を描き、どこまでも飛んでいきます。子ども達の夢ものせるかのように・・・こんなワンピースがあったらいいなと思わせてくれるような幼児絵本の定番です。愛らしい絵と流れるようなリズミカルな言葉とが一体となって、子ども達の想像力を豊かにさせてくれるロングセラー絵本です。おはなし会の導入として届けた1冊です。 |
わにがわになる | [多田ヒロシ 作] こぐま社 |
「はちとはちがはちあわせ」・・・「かさがかさなる」のように、楽しい言葉遊びとおどけた絵がたちまち、子ども達を虜にしてしまう小型絵本です。 ダジャレの大好きな子ども達は面白がって大喜びです。 おはなし会の最後に届けると効果的です。終わってからはこの本の争奪戦。みんなで絵本を真ん中に子ども同士で再び口に出して楽しんでいました。 |
わにさんどきっ はいしゃさんどきっ | [五味太郎 作] 偕成社 |
虫歯になったわにさんが遊んでいたいけど、しぶしぶ歯医者さんに行きます。一方、歯医者さんも遊んでいたいけど患者さんを診てあげなくちゃと、しぶしぶ診察にいきますが、お互い顔を見合わせてどきっとします。 何ともいえないとぼけた風貌のわにさんと歯医者さんの、短い同じセリフでありながらも思いはそれぞれ異なっています。その違いの意味を、子ども達はきちんとわかって、わかるだけに言葉遊び的なこの絵本におかしみと親しみ、そして共感して楽しむことができるのですね。 6月4日の「虫歯予防デー」頃のおはなし会にどうでしょう。おはなし会の合間のほっとする1冊です。 |