予備知識ボタン↓
1. 始めに
2. 計画の基本条件
3. 建設の手順
4. 建築主の設定
5. 計画目的の設定
6. 専門家の選定
7. 建設期間の設定
8. 建設予算の設定
9. 敷地条件の確定
10. 終わりに
文頭へ
ボタン
次頁へ
ボタン
4.建築主の設定
建築主とは建設事業の資金を出して建物を所有し維持していく
人で、計画中の様々な
意見や問題を調整し決定する役割があり
ます。
事業を成功させるにはハードである建築を長年に渡って
活用する為のソフトである運営能力家族や関係者等の協力が
不可欠で、協力者
の能力に応じて自宅専用から賃貸事業や自社
又は共同のビル建設迄、
計画の基本的方向が決まると思います。
建築主を検討する主な目的は資産等の不動産化や相続等に伴う

税務対策事業の利益又は損失配分割合を設定する為です。
尚多額の借入資金が必要なニ世代に渡る長期返済計画の場合は
資金の借入,返済等の条件や相続方法等も重要な検討事項です。
将来の悩みや紛争を避ける為に関係者と充分話し合って下さい。
主な建築主のパターンは次の通りです。

 個人が全て建設資金を負担する。  −個人所有
 夫婦又は親子,兄弟等で分担する。
【共同所有】
 会社や団体が建設資金を負担する。
【法人所有】
 
隣地権利者等と共同事業をする。  −【区分所有】
 不動産事業者等と共同事業をする。
−【等価交換等】

複数権利者の共同事業では法律と経済上専門知識が必要です
一般に事業に伴なう利益や損失は出資額に応じて配分されます
ので、事業を任せる程に利益や損失の配分も減る事になります。
俗に言う"
楽して儲かる話程危険"という言葉が頭に浮かびます。
どの方式も一長一短ありますが、もし共同事業者間で専門知識
や事業の推進能力等
に差があれば"相手の掌で踊らされる"様な
強者と弱者の共同事業にもなりかねず
強者の為の利益追求
当然予想されます。事業能力と専門知識を持つ
一部の出資者と
その協力専門家による事業の推進であれば
事業の公正な実施
担保する事はまず不可能と思われますので、出資者全員が同意
できる
第三者的立場の中立な専門家(
弁護士,建築士,建設会社,
不動産鑑定士,税理士等)
の参加が共同事業の大前提と言えます。
何れにしても事業方式に関する情報を事前に充分収集した上で、
原点である"
の為の建設事業なのか?"を冷静にご検討下さい。
尚法人の建設では
建設準備室等を設置される事が多い様です。
権利と義務は表裏一体
<好きな言葉>