1.始めに
日頃から生活スタイルや街並み,環境,文化,芸術等に興味を持ち、
又豊かな人間関係を育む事は建築を作る際に大変役立つものです。
ここで紹介します内容は建築の専門家として注文建築の計画相談
を受けた際の基本的アドバイスをまとめたもので、少し読み辛い
かもしれませんが、ご完読頂ければ必ずお役に立てると思います。
"一事が万事"で、生活や仕事振りと共に服装や建築には生き方や
人柄が表れますし、又言動にはその目的や体質が感じられますが、
最近はうわべだけを取繕った偽装表示や過剰包装の様な例も多く、
その実体は外面や言葉等よりも内面や行動等によく現れる様です。
結婚するなら"姿美人より心美人"と言われる様に、建築も同様に
"見映えより住み心地"と言われます。 個人や企業,団体にとって
建築は人生最大の事業で、"住み辛い" "使い難い" "掃除が大変"
"故障が多い" "維持管理費が高い" "修繕や増改築が難しい"等の
悩みは洋服や車の様には買い換えられず、長年に渡って続きます。
この様な例に共通なのは、事前の準備が不充分なままでの良識を
欠いた人達への安易な計画相談が失敗の原因になっている事です。
相談は必要ですが、"相談だけなら"という気軽さは後悔の原因に
なりがちです。なぜなら専門家にとって相談こそ最大の営業機会
だからです。契約時に建物を見られない注文建築では、良識ある
中立な立場の知人や専門家への相談が成否を分ける第一歩です。
建築を設計するには高度な専門知識と豊富な実務経験が不可欠で、
専門家は経歴,実績等の特質や体質と業務の内容や期間,費用等で
選ばれますが、業務内容と担当者の技術力によって千差万別です。
特に兼業,提携等の多角経営や技術力,資格者の不足を外注に頼る
営業主体の