予備知識ボタン↓
1. 始めに
2. 計画の基本条件
3. 建設の手順
4. 建築主の設定
5. 計画目的の設定
6. 専門家の選定
7. 建設期間の設定
8. 建設予算の設定
9. 敷地条件の確定
10. 終わりに
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10.終わりに
大変お疲れ様でした。
ご完読頂いた貴方は
後悔しない建築主の素質をお持ちの様です
少し固苦しい説明でしたが、
"良薬は口に苦し
"とご理解下さい。

消費ニーズの多様化や高品質化とは裏腹に、周辺業種の安易な
参入や
利益優先の効率化
マンパワーや期間の削減と分業化や
外注化
による品質低下を招き、多くの欠陥建築を生んでいます。
何事にも行動する前の準備次第で結果の成否が決るものですし、
目先だけの欲得判断後の悲惨な結果を招く話は山程あります。

後悔しない建築を作る為には事前の予備知識だけでは不充分で、
成功への
熱い情熱と冷静な判断力や計画的な実行力が必要です。
最初から人頼りの
受身の姿勢や選択肢を狭める世間のしがらみ
や囲い込みや世間体
に縛られては満足できる結果等望めません。
私達は知らない分野の事は名声や肩書,外見等に頼りがちですが、
例え有名な専門家でも風評が絶えないのが建設業界の実状です

"取敢えず知人や有名な専門家に頼めば安心"は
失敗の第一歩で、
建築は付合いや知名度等で頼む程気軽な買物とは思えませんし、
利権体質の人では相談だけでも危険なものです。
建築の成否は
専門家の
技術力と業務体質
次第ですので建築主ご自身の目と
耳で幅広く候補者を探して、経験豊富で感性の合う中立な立場
の設計者を妥協せず慎重に選ぶ事が
成功の必要条件と言えます。
出来れば"
話し上手より聞き上手
"な専門家を選びたいものです。
建築主の"安くて安全で快適な建築"と言われるご要望の実現は、
人生設計を基に
返済できる予算に見合う程度の計画目的を考え
目的に
最適な期間専門家決められる建築主次第と思います。
計画の基本条件曖昧ではまず計画を円滑に進められませんし、
又設計が進む程に時間の制約から条件の変更も難しくなります。
設計者は計画の基になる建築主の人生設計迄は提案できません。
建築は家族,企業,団体等の過去と現在を見つめ直し、その特性
を再認識して将来の展望を考える
大変貴重な機会と思います
"急いては事を仕損じます!"後悔の原因を築主ご自身作ら
ない為に、
設計を頼む前に家族や関係者と充分話合って下さい。

尚計画には敷地と法令や予算等多くの制約があり全ての要望を
実現するのは困難
ですし、又
思い付きの行き過ぎた要望は将来
の負担や悩み等の原因にも
なりかねません。"欲任せの罪作り"
には充分注意したいものです。各要望のバランスをとりつつも
"
何を優先に計画するか?"が重要で、建築主のお考えを示す為
に各要望の優先順位を◎〇△等で分類される事をお勧めします。

説明しました基本条件の設定は建築主のお考えを表す内容
あれば充分ですが、正確に伝える為
メモの形で整理して下さい。
もしメモに不足な点があっても、適切な設計者さえ選ばれたら
準備打合せで充分補完されますので、全くご心配要りません。
(注)建物の質は設計打合せの内容次第で決りますので、候補の
  専門家に
準備打合の具体的項目リストを出してもらう事は
  その技術力と業務体質を知る上で大変役立ちますし、この
  サイトについて感想を聞いてみるのも参考になるはずです。

参考HPリンクボタン
事前に明確にされる基本条件の具体的項目例(当社作成)
住宅設計講座>基礎調査表について(阿部建築研究室作成)


注文建築は依頼する人と作る人との協同作業により生まれます。
"餅は餅屋
"の諺の様に建築主と専門家が互いに信頼し各役割を
果たして
こそ円滑な建設と満足できる結果が得られるものです。
賢い建築主とはまず予備知識を集めて"情報,人,時間,費用"を
冷静に見極めて、
計画の基本条件を適切に設定される人の事で、
決して建築知識が豊富な人ではありません。
中途半端な知識
専門家の能力を萎縮させ、むしろ
悪い結果を招き易いものです。
"家は3軒建てて初めて納得できる"とよく言いますが、それは
要望と共に専門家の
選び方や付合い方を充分経験するからです。
1軒目は建築主の要望通りで反省し、2軒目は専門家まかせで
後悔し、3軒目で専門家を活用し充分話合って納得いくのです。

成功の鍵
目的に最適な専門家を選び、その
能力を建築主の為
最大限発揮してもらう
事なのです。
この内容をご理解頂いて
計画の基本条件を適切に設定
されたら
建築は成功したも同然

後は関係者全員が完成の日笑って祝える様に、又長年に渡る
保守や修繕等
を円滑に行なう為にも
建設協力者の能力発揮と
近隣住民との信頼関係等
に充分心配りされる事をお勧めします。
工事着手後の変更や追加は注文後に料理のメニューや数量を
変える様なもので、作業上の混乱と期間延長や割高な
費用等
直接の原因となり建築主にとって良い結果にならないものです。
材料や設備の機器類は工場に注文する時点が最終決定ですので、
生活に関わる
材料の種類,形状,色調等と器具類の位置や使い方
等について事前に充分な説明を受けて確認されるのが一般的で、
最近評判の
建築の素人が作るTV番組 "完成した後に初めて
内容を知る建築主" の場面には時々違和感と戸惑いを感じます。
(余談:話題性を優先に演出された疑わしい内容独りよがりの
   仕事振り
は多くの視聴者に誤解を与えかねず、見映えや
   耳触りのよい情報危ない
ものです。できれば完成迄は
   関係者の総力を作る事に集中させて頂きたいものです。)

後で"こうなるとは知らなかった!"では手遅れです。不明な点
や気になる事は遠慮無く聞いて、
疑問を残さない事が大切です。
建築計画が皆様の
輝かしい未来の出発点となる事を期待します。


当ホームページを最後までご覧頂きありがとうございました。
できましたら時々振返って参考にして頂き、又計画をお考えの
お知り合いがあれば参考情報としてご提供頂ければ幸いです。
ご意見やご質問等については下のメール釦よりお願いします。
御氏名と共に、お差し支えなければ
市町村名と職業,年齢等
お知らせ頂ければ適切な回答ができると思います。尚
設計依頼
後の問題
設計者を信頼して解決されるのが基本で、部外者の
助言が設計者との信頼関係を損ねて
悪い結果になる恐れもあり、
却ってご迷惑をかける事になりかねません。ぜひご理解下さい。
和敬清寂
実るほど頭を垂れる
稲穂かな
<好きな言葉>