- か行
- か
- 開渠 open channel
開水路
- 開削 open cut
地下構造物の構築のために地表面から掘り下げる工法。 通常、土留め工を伴う。
- 海上輸送 marine transportation, ocean transportation
- 崖錘 がいすい talus , talus cone
急崖から落下した岩屑が崖下に堆積した急傾斜の円錐状の地形。 従って、崖錘堆積物は大小の角礫を含んでいる。
- 解体発破 demolition blasting, urban blasting
- 階段発破 bench blasting, bench cut blasting
ベンチ発破
- 改良山成工(かいりょうやまなりこう) land reclamation in arranged natural
slop
開畑造成方式の一種。 起伏・傾斜が複雑な地形を切盛により成形して土地利用率が高く、機械化農業に適した圃場の造成工法。
対語:階段工、山成工
- 鏡 face
隧道の掘削先端面
- 架空索道 aerial tramway
架空索道は、その一種であるロープウェイをイメージするとよい。 索道は路線敷設の困難な山間部・渓谷など上り下りの激しい場所や横断個所に設けられる。 この方式は、嘗てダム等の山奥の骨材用原石や資材の長距離運搬によく使われた。 現在では、本格的な索道の利用例は少なく、簡易な軽索の利用に留まっている。 類似のものにケーブルクレーンがあるが、こちらはクレーン機能主体である。
- 拡張レアー工法 ELCM:Extended Layer Construction Method
- 角礫 gravel
角張った礫片
- 角礫岩 breccia
角礫を含む堆積岩
- 掛矢(かけや)
大型の木製ハンマ
- 掛け矢板 lagging
NATM以前のトンネル支保工法で、鋼製支保の間を木製矢板を掛けて行う。
- 花崗岩 granite
石英・長石・黒雲母を主成分とする深成岩。 建材によく使われ、俗称は御影石。
風化するとマサ土になる。 逆にいうとマサ土の下には、母岩としての花崗岩がある。
- 加工所
火薬類の消費現場で、爆薬包に雷管を取り付ける作業等を行う場所。
- 火山岩 volcanic rock
地表近くでマグマが固結した岩石。 玄武岩、安山岩、流紋岩等
- 火山砕屑岩(火砕岩) pyroclastic rock
火山性の岩塊・岩片・細粒が堆積固結した岩石で、凝灰岩・集塊岩等がある。
- 火山灰 puzzolana
粒径4mm未満の火山放出物
- 火山灰質土 volcanic ash soil
火山灰による堆積土、火山灰土とも云う。
- 火山灰質粘性土 volcanic cohesive soil
粘性の火山灰質土で通称ローム、地山においては比較的安定しているが、重機走行等でこね返しを受けると極端に強度が低下する。 機械土工で取り扱いにくい代表的な土質である。 特に有名なのが関東ローム。 極力、土を乱さないように掘削運搬するのがコツである。 こね返された土も盛土後放置しておくと自然に強度が回復する。 これをシキソトロピー現象という。
- 火山成粗粒土
- 瑕疵 defect
- 瑕疵担保 gurantee of defect
- 河床 river bed, stream bed
- 加背 section of heading, cross-section of handling
トンネル断面の大きさ
断面を分割掘進する場合は、加背割を決める。
- 火成岩 igneous rock
マグマの固結した岩石で、火山噴火により地表部に噴出した火山岩、地下深部で固まった深成岩、地下の比較的浅い部分で固まった半深成岩に分類される。
- 架設 erection
- 仮設 temporary works
- 過装薬 over charge
- 片押し
道路工事やトンネル工事等で、片方からのみ進める施工法
コンクリート打設時に一方から流し込むこと
- 片切片盛 cutting and embankment
道路等の横断面で片側が切土で、もう一方が盛土の状態
- 片勾配 superelevation
- 型枠 form, mold, mould
- 割岩機
岩盤等に穿孔機で空けた穴に、くさびを油圧等で挿入して、岩石を割る機械
→ 油圧くさび
- カッタローダ cutter loader
自由断面トンネル掘削機の一種で、カッタビットがブームと直角方向の軸で回転して掘削する。
- 活断層 active fault
第四紀断層のことで、第四紀になってから今後とも繰り返し活動する断層
- カットオフ cut-off
段発発破時に、前段の発破が隣接する孔を切り取り、装填火薬が残留すること。
- 過転圧 over compaction
締固めエネルギーが大きすぎる場合に起こる。 現象としては、ローラ等の転圧面から横に土が逃げ、転圧面をラップさせていっても轍(わだち)が解消しない。 一般的な原因として、最適含水比に対して盛土材の含水比が非常に高い場合にオーバコンパクションになる。
- 稼働日数
実際に働く日数。 実働日数と同義
→ 供用日数、歴日数
→ 稼働日数の算定
- 嘉南大しゅう
戦前、八田與一が台湾南部に建設した15万ヘクタール灌漑
→ 機械土工史:烏山頭ダム
- ガバナコントロール
エンジン回転を所定の値に静定させる装置
- 下部工 substructure work
下部工の構造体。 橋梁の場合は、基礎と橋脚・橋台部分。
- 釜場 sump, shallow sump
壺掘り等の掘削において、自然排水がとれない場合、掘削面より一段低い場所を設け、そこに湧水等を集めてポンプアップする。 この水溜まりを釜場と称する。
- 火薬 powder, gunpowder
火薬学会の定義:火薬類のうち、燃焼反応を用いるものを火薬(low explosives)、爆轟反応を利用するのが爆薬(high explosives)
- 火薬類取締法 explosives control law
火薬類の災害防止と公共の安全確保を目的として、火薬類の製造・販売・貯蔵・運搬・消費・その他の取り扱いを規制する法律
- カメ
車両が泥濘にはまって動けなる状態。(現場用語)
- 空積み
裏込めモルタルなしに石やレンガを積むこと
- 空掘り dry excavation
- 仮置場 stockpile
一時的に材料を仮置きする場所
- 仮締切 temporary cofferdam
一時的な締切で、土砂で造ることが多い。 ダム築造時には、通常、上流の1次締切・2次締切と下流締切がある。
- ガリ浸食 gully erosion , gulling
表面流水による斜面浸食で、雨裂(リル)が発達して溝(ガリ)となり、両側面の崩壊や底面の洗掘によって浸食される現象
- 川砂利 shingle, river shingle
- 軽石 pumice
珪質の多孔質火山砕屑物。
- 簡易土留め small sheating instrument, trench lining system
- 灌漑 irrigation
農業に使う水を人為的管理の下に供給すること
- 岩塊 rock mass, muck
- 換気 ventilation
地下工事においては、コントラファンと風管を用いて、建設機械排気ガス等の換気を強制的に行う。
- 環境 environment
- 環境アセスメント environmental assessment
- 環境影響評価 environmental impact assessment
- 環境汚染 environmental pollution
- 環境基準 the environmental quality standards
- 岩掘削 rock excavation
岩掘削は、軟岩掘削をリッピング、硬岩掘削を発破で行い、小割等の少量岩破砕はブレーカで行うのを基本としている。 しかし、環境面から岩掘削への無発破工法の採用が増加している。
- 岩区分 rock classification
岩盤の分類には、掘削性からの分類(軟岩T・U、中硬岩、硬岩T・U)と工事目的物(ダム、トンネル、岩盤斜面、地下大空洞等)による岩盤力学的な分類がある。
→ 軟岩・硬岩判定試験
→ 岩の判別
- 間隙比 void ratio
土の間隙部の体積Vv と 土粒子の体積Vs の比、土を圧縮したときの程度を示す。
間隙比: e = Vv/Vs
→ 間隙率、相対密度
- 間隙率 porosity
土の間隙部の体積Vv と 土全体の体積V の比
間隙率: n = Vv/V
- 岩検
ダムの地盤検査:河川法に基づき河川管理者(1級河川:国交相、2級河川:県知事)がダムの築造前に必ず実施する。
- 岩滓 scoriae
- ガンサイザー
日本工機(株)製の蒸気圧破砕薬剤の商品名
低振動・低騒音の無発破岩掘削工法として、爆薬の代わりに用いられる。
→ 蒸気圧破砕工法
- 含水調整 moisture content adjustment
盛土の締固めにおいて、最適含水比近くに乾燥、若しくは加水して含水比を調整すること。 締固め曲線により、要求締固め度に対応する含水比の範囲に調整する。 最適含水比よりウェット側に調整することが多い。
- 含水比 moisture content, water content
土中に含まれる水と土との重量比。 厳密には、105℃で乾燥させた土の重量減少比
含水比 =間隙水の質量/土粒子の質量
- 含水率 moisture content, water content
含水率 = 間隙水の質量/土の全体質量
- 含水量 moisture content, water content
土に含まれる水分量。 定量的には、含水比・含水率で表す。
- 岩石学 petrology, lithology岩石掘削
- 岩石分類学 petrography
- 岩屑(がんせつ) debris, detritus
凍結融解等による機械的風化で岩体が破砕された角礫状の岩片やその集合体で、分級度は悪い。
- 岩相 rock facies
- 乾燥密度 dry density
土の単位体積当たりの土粒子の質量。 つまり、間隙水を含まない乾燥させた土の密度。
乾燥密度=土の土粒子部分の質量/土の全体積
=湿潤密度/(1+含水比)
対語:湿潤密度、飽和密度
- 緩速盛土 slow banking
軟弱地盤対策盛土工法の1つ
対語:急速施工
- 岩体 rock mass
地質学的に連続した岩塊、岩種毎に花崗岩体・変成岩体等として用いられる。
- 干拓 reclamation
- 貫通 breakthrough, driving through
- 関東ローム Kanto loam
関東地方に広く分布する火山灰質粘性土、古い順に多摩ローム、下末吉ローム、武蔵野ローム、立川ロームがある。
→ ローム
- 岩着
構造物の着岩部
- 貫入岩 intrusive rock
マグマが地下深部から地殻に上昇して固結した半深成岩、深成岩。 花崗岩・閃緑岩・斑糲岩があり、岩床・底盤・岩脈状の産状を示す。
- 貫入試験 penetration test
貫入抵抗により地盤強度を判定する試験の総称。 動的または静的に円錐状・棒状の貫入体を地盤に挿入する。 標準貫入試験・コーンペネトロメータ、オランダ式コーン貫入試験等がある。
- 岩盤 rock mass, bedrocks
- 岩盤清掃
ダム等の構造物と基礎岩盤が接する面を密着性を高めるために清掃。 泥や岩粉をウォータジェットやエア、バキューム等で除去後、デッキブラシ、ぞうきん、スポンジ等の手作業で仕上げる。
- 岩盤分類 rock classification
→ 岩分類と判定基準(国交省)
- 岩判定試験
岩の掘削性の判定(軟岩・硬岩)試験
地山弾性波、岩片弾性波(超音波)、一軸圧縮試験、点載荷試験、シュミットハンマ、目視、試験施工等で判定される。
→ 岩の判別
→ 軟岩・硬岩判定試験
- 岩盤力学 rock mechanics
岩と岩盤の力学的な学問体系
- カンブリア紀 Cambrian period
- 岩脈 dike, dyke
地層に直交または斜交する脈状の貫入岩体で、火成岩の産状の一形態である。
- カンラン岩 peridotile
- カンラン石 olivin, peridot
- 緩和曲線 transition curve
曲線部において、車両の走行を円滑にするために直線部と円曲線部との間に挿入する順次曲率半径の変化する曲線。
- き
- 機械化施工 mechanical execution
- 機械掘削 machine excavation
人力掘削に対する用語。 岩掘削においては、発破掘削に対して使われる。
- 機械施工 mechanical execution
- 機械経費
=損料(償却費+修理費+消耗品費)+タイヤ費+燃料油脂費+オペ労務費
一般的に、上記の費目からなる運転経費(直工費)。 広義には組立解体費と回送費(間接費)を含む。 国交省の損料算定表では、修理・消耗品は損料に含まれていて、特殊消耗品は別途積算する。 民間企業での計算法はそれぞれ。
- 機械損料 equipment ownership expense
→ 大型土工機械の損料表
- 機械能力の計算
搬土のような繰り返し作業の能力は、次式で表せる。
Q = 60 ・ q ・ f ・ E /Cm
- 機械土工 mechanical earthworks, earthmoving
- 機械土工主任工事士
構造改善戦略プログラムに従って'96年からスタートした基幹技能者の育成制度により、優秀で経験豊富な職長クラスを対象に(社)日本機械土工協会が交付した民間資格。 平成20年4月から制度が変更され、公的な登録機械土工基幹技能者として、経営事項審査の加点対象となった。
- 危険予知活動 KYK
潜在危険要因を洗い出し、災害につながる前に全員で、要因を分析・検討して防止対策を立てる活動。
- 機種選定
土工機械の選定は、土質・運搬距離・幅員・勾配等の施工条件を考慮して、機械の掘削性・走行性等の性能から選定する。
→ 組合せ機械と機種選定
- 基礎 foundation
地盤に接して荷重を伝達する構造物の一部
- 基礎工事 foundation work
- 基層 substratum, road base
- 基礎地盤 foundation ground
- 起爆 initiation, initiating
- 起爆薬 primary explosive, initiating explosive
- 基盤 bedrock, basement
- 気泡混合軽量土: Formed Mixture Light-weight Soil
気泡混合軽量土は、砂質土+セメント+水+気泡から構成された改良土、つまり、発生土(砂質土)に気泡モルタルを混合したもので、気泡モルタルのみの場合も含む。
- 気泡混合軽量盛土工法: Foamed Cement Banking Method
FCB工法は気泡混合軽量土を用いた軽量盛土工法である。 気泡混合軽量土は、軽量で流動性、固化後の自立性等の特徴があり、盛土加重の低減、敷均・締固めの省略化、狭小部充填、鉛直盛土等が可能で、環境負荷も小さい。 JHでは軽量盛土の標準工法としている。
- 気泡混合土工法: Foamed Cement Banking Method
気泡混合軽量盛土工法と同義。
- 君津メソッド Kimitsu method
君津市(千葉県)が保有する汚染調査・浄化技術
- 脚線 leg wire, leading wire
- 客土 borrow material
- 場外土取場から搬入する土砂
- 外より搬入した植生に向いた黒ボク等の土壌(衣土)
- 客土掘削
JH用語:指定土取場から客土材(表土を含む)を掘削して、本線に運搬・盛土する作業
- 急速施工 rapid construction
緩速施工に対する言葉
圧密沈下を起こす軟弱地では、緩速施工が適している。
- 吸着イオン adsorbed ion
- 吸着水 adsorbed water
対語:自由水
- 凝灰岩 tuff, volcanic tuff
- 強度率
災害発生状況を数値的に表したもので、労働損失日数/1000時間
- 逆起爆 bottom firing, indirect firing
正起爆の対語。 親ダイを孔底に装填する起爆法
- キャタピラー
本来、いも虫の意で、無限軌道(履帯)を指すが、米国Catapillar社の商標になっているので、公にはクローラという用語を使う。
- キャビテーション cavitation
- キャリアローラ carrier roller
上部ローラ
- キャリブレーション calibration
計測器等の校正
- キャリオールスクレーパ carryall scraper
被牽引式スクレーパ
→ スクレーパの詳細解説
- 凝灰角礫岩 tuff breccia
火山砕屑物が固結した岩石の一種で、火山灰基質に火山岩塊(φ32mm以上)を含有する火砕岩。 火山礫(φ32mm未満)を含むものは火山礫凝灰岩という。
- 凝灰岩 tuff
火山灰が固結した岩石。 日本海側には新第三紀中新世のグリーンタフが広く分布する。
- 供用日数 days in demand
建設機械等の投入日数。 実際に動いた日数は稼働日数
- 切込み砂利
採取したまま、ふるい分けしていない砂利。 40mmアンダー程度
- 切芝
張芝、筋芝に用いる15×40cm位に切り取った芝
- 切土 cut, cutting
地山を切り取ること
- 切羽 heading, face, cutting face, pit face
切土面のことで、ベンチの切土面やトンネルの鏡
- 切梁 strut, brace
山留め壁に作用する土圧や水圧を腹起こしを介して支持する水平部材
- 切盛 cut & fill
切土をそのまま盛土に流用すること、つまり、客土や捨土を含まない状態
- 切盛境 transition of cut and embankment
切土と盛土の境目、仕上がり面(フォーメーション)の指標となるので、工事開始の早い段階で丁張りや赤白の看板が立てられる。
- キンク kink
ワイヤロープの巻き取りの乱れから生ずるねじれやこぶ、劣化破損の原因となる。
- 近接施工 neighboring construction
既設構造物に接近する施工
→ アンダーピニング
- く
- 杭打ち機 pile driver, pile hammer
- クイックカプラ quick coupler
油圧ショベルやローダにバケット等のアタッチメントを取付けるワンタッチジョイント
- クイッククレイ quick clay
鋭敏な粘土
- クイックサンド quick sand
飽和した緩い砂は振動によって乱される。 また、上方向の水流によって土粒子が浮かび上がり、土の耐力が低下する。
- 杭頭処理 pile head treatment
- 空気間隙率 air void content
土塊中の空気の割合
- 空気穿孔機 pneumatic drill
- 楔(くさび) wedge
- 楔型割岩機
岩盤に予め穿孔し、その孔に楔(くさび)を油圧等で挿入して、岩盤に亀裂を発生させ割岩する機械。
- グースネック goose neck
ガチョウの首のような形をしたスクレーパとトラクタの連結部
- 掘削 excavation, digging, cutting
地盤を掘りとること。 掘削対象物により土砂掘削・軟岩掘削・硬岩掘削に分類。 水面下で掘削する場合は水中掘削と云う。
- 掘削機 excavator
掘削用の建設機械、ブルドーザやバックホウ等がある。
- 掘削工法 excavation method
- クッション発破 cushion blasting
制御発破(controlled blasting)の一種、 発破孔内にクッションピース等を用いて空隙を設けて行う発破、 プレスプリットやスムースブラスティングに応用される。
- 掘進発破 drift blasting, drift round
- 組み合せ機械 fleet, co-opration equipment
例えば機械土工では、掘削・積込・運搬・敷均・転圧の作業機械を組み合わせて使う。
- グラウチング grouting
地盤の強度を増加させたり、透水性を減少させるために地盤や構造物にセメント系や粘土系等のグラウト剤を注入すること
- クラッシャラン Crusher run
切り込み砕石。 最大寸法だけを抑えた砕石
- グラブバケット grab bucket
- クラムシェル clamshell bucket
クラムシェルバケットを装着した機械。 従前は万能掘削機のアタッチメントとして用意されていたが、現在は一般的にクレーンに装着して使う。 油圧式では、バックホウのバケットをクラムシェルに交換したものとワイヤを組み込んだテレスコピック式がある。
→ クラムシェルの解説
- 栗石 cobblestone, boulder
玉石、10〜20cm位の天然石。
類似語:割栗石
- グリズリ grizzly
フルイ分け機の一種。 鋼製バーを縦に配列して、骨材を上部から流し落とし、大塊のふるい分けに用いる。
- グリズリ振動フィーダ grizzly vibro feeder
- グリッドローラ grid roller
ローラ面が格子状になっている締固めローラ、メッシュローラとも称するが、わが国では殆ど利用されていない。
- クリティカルパス critical path
- グリーンタフ green tuff
日本海側に広く分布する新第三紀中新世の緑色凝灰岩(火山灰が固結した岩石)。
- グレーダ grader
道路工事の路床・路盤工によく使われる敷均し、仕上げ機械。工事用道路の整備や除雪、法面仕上げにも使われる。
→ 詳細解説
→ 大型モータグレーダの写真
- クレータカット crater blasting, vertical crater retreat
- グレドール gradall
テレスコピック式ブームを持つ油圧ショベル、ロングリーチで法面掘削に適している。
- グローサ grouser
クローラシューに取り付けられている板状の突起で、牽引力を増し、スリップ防止の役目を果たす。 ラグともいう。
- クロスローディング cross loading
ローダによりダンプトラックへの積込法の一種。 ローダが切羽から前後に動いて積込み、その間、ダンプは切羽に平行に前後進し、ローダと交叉しながら積込む。 国内では一般的な積込法であるが、ダンプ運転手の技量が低いとロスが大きい。
- クローラ crawler :履帯、無限軌道
世間での通称はキャタピラであるが、キャタピラーはCaterpillar社の商標であるため、業界ではクローラを常用
- クローラドリル crawler drill
クローラマウントの大型ドリフタを搭載した発破用穿孔機。 空気式と油圧式があり、現在は油圧式が主流
→ 各種ブラストホールドリルの解説
- グローリホール工法 glory hole method
高地の採取岩石を立坑(グローリホール)を利用して、重力落下させて、横坑から引抜く工法
- 鍬入れ
起工式、地鎮祭等の儀式の一部
- け
- 傾斜計 slant ruler, tiltmeter, inclinometer
- 傾斜地 inclined ground
- 計測施工 observational procedure, monitoring
→ 情報化施工
- 畦畔(けいはん) levee, border
水田を区画割りする小堤
- 畦畔バケット
圃場整備等で用いる畦作り用のバックホウのアタッチメントバケット。 これが法面バケットに発展したため、当初、法面バケットを畦畔(けいはん)バケットと称することが多かった。
- 軽油 disel oil
ディーゼルエンジンの燃料
灯油と重油の中間の石油留分、沸点220〜350℃
- 軽量盛土工法
軽量盛土工法には、軽量材を用いるもの、現地発生材の軽量化を図るもの、中空構造物を利用するものがある。
軽量材としては、石炭灰・水砕スラグ、シラス、EPSがあり、現地発生材の軽量化には、気泡混合軽量土、流動化処理土、発泡ビーズ混合軽量土がある。
- ケーシングパイプ casing pipe
ボーリング等の孔壁崩壊を防止するために挿入するパイプ
- 珪藻土 kieselguhr
珪藻の外殻が水底に堆積してできたシルト、或いは軟岩状の土。 多孔質で吸水性に富み、比較的固い
- K値 K-value
- 契約 contract, agreement
国際契約において、Contractは法的な拘束力を持ち、 Agreementは拘束力を持たない合意を含む広義なものであるが、実際上は同義語と考えてよい。
契約形態には、固定価格契約 Lump-Sum Contract、実費精算契約Cost-Plus Contract、単価契約(BQ契約)
Unit Price Contractがある。
- 頁岩 shale
粘土やシルトが固結した岩石で、剥離性のあるもの。 圧縮作用を受けて、雲母等の鉱物が葉理面・層理面に平行に並ぶためにできる。 含有物質により珪質頁岩、黒色頁岩がある。
- 結線 connection
発破母線と脚線等の結線作業。 発破回路には、直列・並列・直並列結線がある。
- ケミコライザー工法 chemicolizer method
小野田セメントのケミコライム(商標)を使った石灰安定処理工法
- ゲームの理論
不確実な状況下において最適な行動計画を立てる理論
- 現位置試験 in-situ test
原位置の地表面やボーリング孔で行う試験の総称
- 原地盤 natural ground
施工前の自然(原地形)の地盤
- 現地盤 existing ground
現在の地盤
- 建設機械等損料算定表
公的発注機関が積算に採用している建設機械の損料表。 国土交通省総合政策局建設施工企画課が監修し、(社)日本建設機械化協会が発行している。
→ 大型土工機械の損料表抜粋
- 建設CALS/EC
建設省が推進する情報化(電子入札、電子納品)施策。
国土交通省になって、旧運輸省の港湾CALS、空港施設CALSを統合して、CALS/ECと呼称変更。 CALSは、Continuous
Acquisition and Life-cycle Supportの略
- 建設ロボット
この言葉は、メカトロ化の推進と共に80年代初頭から使われだした。 当初はプログラマブルな動作をする機械に限られていたが、その後、建設ロボットという言葉の流行と共に広い意味で使われて、特別な定義はないが、以下のような使われ方をした。
- 建設機械の新機種を建設ロボットと呼ぶ人(広義)
- プログラマブルな動作をするものしかロボットと認めない人(狭義)
- コンピュータを搭載しないでも人の腕のようなマニピュレータをロボットと呼ぶ人
近年、この言葉の流行は終わり、代わって情報化施工や建設ITが同分野の旗印となっている。
- 牽引式スクレーパ tractor-drawn scraper
トラクタで牽引するスクレーパ、積込時はプッシャ(積込補助ブルドーザ)を利用するのが基本。 自食いも可能だが、プッシャを付けてサイクルタイムを向上させた方が経済的
→ 各種スクレーパの詳細解説
- 原石山 Quarry
原石を採取する山
- 間知
角錐型に加工した石を間知石という。
- 現地踏査 field survey
- 現地輸送 local transportation
建設機械等を海外輸送する場合、船便による接岸後に当該国での陸上輸送を指す。
- 現場 job site, field
- 現場打ち cast in place
- 現場CBR field CBR
- 現場説明 explanation at site
- 現場試験 in-situ test
- 玄武岩 basalt, trap
噴出火成岩。 苦鉄質鉱物、輝石類を含むカルシウム分の多い斜長石が組み合わさっている。
- こ
- 降雨強度公式 rainfall intensity formula
- 降雨量 amount of rainfull, precipitation
- 硬岩 hard rock, solid rock
掘削性による土質分類で、発破による掘削が経済的な岩。通常は32t級ブルドーザ(D8、D155)のリッパで判定して、生産性の低い岩。 国土交通省の分類では、中硬岩・硬岩T・硬岩Uに細分する。
→ 岩の判別
- 航空レーザ測量
航空レーザ測量は、レーザプロファイラとGPS-IMU(空間位置・姿勢角計測)と組み合わせて、精密DSM(数値地表モデル)、DTM(数値地形モデル)データを得る。 航空写真測量では、正確な標高が樹木により不明であったが、レーザ測量では樹木陰の地表高が計測できる。
- 鉱滓 slag
鉱石を溶鉱炉で溶融した残滓。
→ 高炉スラグ
- 膠質ダイナマイト gelatine dynamite
- 構造物掘削 excavation for structure
JH用語:構造物の基礎地盤を掘削し処理する作業。
- 構造物掘削 特殊部: 特記仕様等で矢板・止水・締切等による掘削方法を指示する構造物掘削。
- 構造物掘削 普通部: 掘削方法の指定のないもの。
- 向斜 syncline
- 工事用運搬道路 haul road
工事用道路には、指定仮設と任意仮設があるが、運搬走路は、機械土工の死命を決する程重要であるので、運土計画と搬土機械に適合する路線設定、幅員、勾配・曲率半径・視界、路盤等を計画する。
→ 工事用道路の設計と安全.pdf
→ 走路計画.pdf
- 洪積世 Diluvial age, Diluvial epoch
- 洪積層 Diluvium, Diluvial formations
- 厚層締固め
従来の一般的な締固め厚は、一層30cmが世界標準であったが、JHが第二東名工事から(起振力30t級)大型振動ローラによる60cm締固めの基準を採用し、その後の大型工事で採用例が増えている。
- 高速道路 expressway, freeway(米), motorway(英)
高速走行用の自動車道路。 ドイツのアウトバーンが初の高速道路で、戦後米国のフリーウェイを中心に発展した。 日本では高速自動車国道及び自動車専用道路を高速道路として扱っている。
高速道路の種類
- 高規格幹線道路
- 高速自動車国道(A路線)
- 高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路(A'路線)
- 一般国道自動車専用道路(B路線)
- 本州四国連絡道路
- 地域高規格道路
- 都市圏自動車専用道路(首都高、阪神高速等)
- 一般(その他の自動車専用道路・広域道路(交流促進型)から選定)
- その他の自動車専用道路
- 孔底起爆 bottom firing, indirect firing
→逆起爆
- 坑道発破 coyote blasting, chamber blasting
坑道を掘り、岩体を爆破させる方法で大発破とも称する。 ベンチ発破の普及により現在ではあまり用いられない。
- 勾配 grade, gradient pitch, gradient, incline
- 勾配緩和 grading
- 勾配抵抗 grade resistance
走行抵抗の一種で、勾配による抵抗
対語:ころがり抵抗
→ 走路計画(pdf)
- 高有機質土 Highly Organic Soil
泥炭、黒泥、コーラル等がある。
- 小運搬
仮置きした資材等を使用場所まで運ぶ2次運搬
- 小型穿孔機 sinker, jack hammer, hand held drill
手持ちの鑿岩機で、主に発破装薬用の穿孔を行う。
- 黒泥 muck
高有機質土のうち、繊維質の分解の進んだ黒色土。
- 黒曜石 obsidian, volcanic glass
酸性〜中性のガラス質の火山岩で、黒色のものが多い。 古代から石鏃に利用されていた。
- 固結 solidification
- 古生層 Palaeozoic strata
古生代の地層
- 古生代 the Palaeozoic, Palaeozoic era
2.2〜6億年前の先カンブリア紀の後に続く地質時代
- 小段 berm
犬走り。 法面の安定を増したり、急勾配法面の岩屑落下防止を目的に設けられる水平の段
- 骨材 aggregate
コンクリートや瀝青表層材の骨格をなし、細骨材の砂と粗骨材の砂利・砕石がある。
- こね返し kneading
- こまわり 小間割
1日の仕事量の請負。 決められた仕事量をこなすと定時内でも早く上がれて、1日の賃金を貰える。
- 込め棒 tamping rod, tamping pole
発破孔に爆薬や込物を装填するために用いる木製の棒。
- 込め物 stemming, tamping
俗にあんこ。 発破孔に装薬後、発破効果を向上するために充填する材料。
- コロイド colloid
1μ以下の微粒子
- ころがり抵抗 rolling resistance
走行抵抗の一種で、車輪等への路面抵抗。
走行抵抗=勾配抵抗+ころがり抵抗
対語:勾配抵抗
→ 走路計画(pdf)
- 転び
柱等の傾斜
- 小割発破 secondary blasting, secondary shot
岩石の大塊を小割りする2次発破。
- コーンクラッシャ corn crusher
- コンクリート破砕器
威力の弱い火薬を使ったコンクリートや岩の破砕剤で、施工法は発破と同様に、穿孔→装薬→点火の手順で破砕する。 しかし、爆薬でないため無発破工法である。 商品名は、CCR(旭化成)とSLB(日本化薬)がある。
→ 詳細
- コーン指数 cone index
コーンペネトロメータによって計測する貫入抵抗値で、建設機械のトラフィカビリティ(走行性)の指標となる。
- コンシステンシー consistency
物質の硬軟・脆さ・流動性等の総称。 土質工学的には、練り返した細粒土の含水量の変化に伴う液状から固体状までの状態変化を指す。
液状→塑性状→半固体状→固体状
この性質は、粘土粒子の周りに吸着水、その外側に自由水があり、その含水状態により外力に抵抗する度合いが変化するためである。
- コンシステンシー限界 consistency limit
コンシステンシー(液状→塑性状→半固体状→固体状)の変位点をそれぞれ液性限界WL・塑性限界Wp・収縮限界Ws、総称してコンシステンシー限界という。 アッターベルグ限界ともいう。
塑性指数 I p = WL− Wp
- コンシステンシー指数 consistency index
コンシステンシー指数: Ic = 1−液性指数 I L
- コンター contour line
等高線
- コンター法
等高線による土量計算法。 掘削や盛立の進行土量を把握し易いので、原石山やフィルダム堤体の土量計算に適している。
対語: メッシュ法、平均断面法
- コンバインドローラ combined roller
スムースタイヤと鉄輪を組み合わせたローラ
- コンパクションメータ
加速度計を用いて地盤反力を求め、それにより締固め具合を判定する計測器、 振動ローラのメーカオプション
- コンパクタ compactor
締固め機、転圧機
→ 各機種のイラストと解説
- コンプレッサ compressor
空気圧縮機
- コンベヤ conveyor
連続搬送装置
→ 連続土工システム
- コーンペネトロメータ cone penetrometer
人力貫入させる簡易式のコーン貫入試験機で、建設機械のトラフィカビリティ判定に使うことが多いが、簡易な盛土管理も利用されている。
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