「ロス防止」か「チャンスロス(機会損失)防止」か? A |
@の続きです。 こんどは、販売の面からな考えてみましょう。 「ロス覚悟で機会損失防止」を選択する場合の メリットは ・お客様にとってみれば、店に寄ったときに必ず欲しいものがある。 いつでも手に入れることができるというメリットがあります。 その意味では顧客が購入するのに緊張感というものを軽減することができます。 よって、リピーター顧客を獲得できる可能性があります。その意味でロスのコスト 廃棄コストは、リピーターつくりのための販売促進費と認識することができます。 デメリットとしては ・廃棄がある程度発生することを覚悟することになります。収益が下がります ・製造能力を顧客に合わせて柔軟に対応する必要があります。 「機会損失覚悟で、ロス防止」を選択する場合は メリットとして、上記の裏返しとなり ・廃棄なしで、利益の極大化の1つ手前で確実に利益を得ることができます。 ・また、製造能力はある程度、作り手の事情で安定的な形を実現できることになります。 デメリットとしては、 ・店に寄ったけど、欲しいものがない・・・というケースが発生し、目的のものを購入するに際して 顧客に緊張感を与えることになります。 上記のように一長一短があります。 お客様の購入に際して緊張感を持たせないという方(ロス覚悟で、機会損失防止)が、 リピート客をつくりあげるようにも感じますが。必ずしもそういう訳ではありません。 一日販売数量○○個というように、供給制限をして稀少価値を売るという Demarketingという手法もあります。行列が並んで・・・というのはこの方法です。 ただし、これには条件があります。絶対的な品質の良さ・絶対的な競争力を持つというのが 条件です。お客様が購入するのにも、一定の緊張感を持ってでも購入したいと思って いただけるような商品価値が必要となります。 |