P7 Management Consulting

☆集中の必要性


集中の必要性

多くの製品が市場にあふれている。
ましてや、インターネットの出現により、より一層購買の選択肢
は増えるばかり・・・

その中で、自社の商品・製品・サービスを選択してもらうには、
多くの競合商品の中で、何らかの形で特徴・強みがなければ選択してもらえない。

それらの特徴・強みを持たせるためには、二つの機能が必要となる。

1つには、何に、その特徴・強みを持たせるか?
2つめには、その特徴・強みをきちんと作り出す

という機能である。

一方、企業の持っている経営資源と言われる、人・もの・金は限りがある。
経営資源は有限なのである。

この特徴・強みつくりと、経営資源の有限性を重ね合わせて考えたときに、
「集中」という概念が必要となってくる。

わかりやすい例で考えてみよう。
下記のように、あなたのライバルのA社は、あなたの会社B社よりも少し大きい。
そして、3つの分野に両者とも均等に資源を配分している

     分野1    分野2   分野3   合計経営資源
A社   10      10     10      30

B社    9       9      9      27

上記のケースでは、3つの分野全てにおいて、
あなたの会社B社はライバルのA社に敗れる可能性がある。
0勝3負けの全敗の可能性が発生する。

仮に、資源を集中して、2分野に集中すれば

     分野1    分野2   分野3   合計経営資源
A社   10      10     10      30

B社   13      14      0      27

第3分野は、捨てることになるものの、分野1&2においては
ライバルを凌ぐ可能性が出てくる。
0勝3負けだったものが、2勝1負に変わる。2つの分野でリーディングカンパニー
となれる可能性がでてくる。

単純化しているものの、「集中」の考え方の原理は上記の通りである。

大企業ですら、選択と集中ということを基礎に事業を考えている。
ましてや、経営資源が小さいという中小企業がこの「集中」ということを
考えなければ、生き残っていけない。

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