P7 Management Consulting

☆集中の善循環・悪循環


経営とは、良いパターンに乗った時にはどんどんよくなる。
逆に、悪いパターンにはまってしまった時にはなかなか、抜けきれていかない。

それを、集中という観点から、善循環と悪循環という切り口で説明する。


集中の善循環:悪循環
<集中の善循環とは>

・絞込みをする
   ↓
・そうすれば資源が集中できる
   ↓
・となれば自社の強み・
 特徴が強化できる
 そして、他社との競争力・
 顧客への明確な訴求ができ
   ↓
・その結果、成果がでる
   ↓
・そして余裕もでる。
   ↓
余裕があるからリスクテイクできる
   ↓
・リスクテイクできるから
 更に絞込みができる
 風土にも良い意味での
           緊張感がある

<集中の悪循環とは>

・絞込みができず広げる
   ↓
・そのため資源が分散する
   ↓
・自社の強みが強化できない・
 特徴が希薄になる
   ↓
・成果がでない。
   ↓
・余裕が無くなる。
   ↓
そのため、リスク回避したくなる
   ↓
・リスク回避するため
広げようとする
   あれもこれもと
     集中できない環境になる
           

ずるずると、長期の業績不振傾向にある企業は、上記の悪循環にはまっているケースがある。
けっして怠けているわけでもない。なんとか、現状を脱したいという強い思いをもちつつも
その悪循環に陥っているという認識がないまま、ただ時が過ぎていく。

悪循環にはまった場合は、

・現場にあれも、これもという指示が多くなる
・そして、現場はあれもこれもしなければならないという状態になり、中途半端な状態なっている。
・これといった特徴が見えない(商品であったり、事業であったり、顧客であったり)
・競争企業と比較して強みがない

という傾向が見られる。
どうすれば、この悪循環から、善循環に移れるのか?

この循環を断ち切るには、トップのリーダーシップしかない。

リスク回避の判断からリスクテイクの判断に変える
そして、集中する

これには、勇気・決断が必要となってくる。
余裕がある場合には、少々の損失を出しても気が楽であろう。
しかしながら、悪循環にはまった場合は、その余裕は限られくる。
余計にその決断は厳しいものになる。

しかしながら、この決断ためらい、何とかならないか?
という傾向がつづく限り、サイクルから抜け出せない。

この厳しい判断・重い判断をすることこそ、トップマネジメントの所以に他ならない。

悪循環から、善循環に転換するためには、トップの判断以外ないのである。