☆集中の善循環・悪循環
経営とは、良いパターンに乗った時にはどんどんよくなる。
逆に、悪いパターンにはまってしまった時にはなかなか、抜けきれていかない。
それを、集中という観点から、善循環と悪循環という切り口で説明する。
集中の善循環:悪循環 |
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<集中の善循環とは>
・絞込みをする
↓
・そうすれば資源が集中できる
↓
・となれば自社の強み・
特徴が強化できる
そして、他社との競争力・
顧客への明確な訴求ができ
↓
・その結果、成果がでる
↓
・そして余裕もでる。
↓
余裕があるからリスクテイクできる
↓
・リスクテイクできるから
更に絞込みができる
風土にも良い意味での
緊張感がある
<集中の悪循環とは>
・絞込みができず広げる
↓
・そのため資源が分散する
↓
・自社の強みが強化できない・
特徴が希薄になる
↓
・成果がでない。
↓
・余裕が無くなる。
↓
そのため、リスク回避したくなる
↓
・リスク回避するため
広げようとする
あれもこれもと
集中できない環境になる
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ずるずると、長期の業績不振傾向にある企業は、上記の悪循環にはまっているケースがある。
けっして怠けているわけでもない。なんとか、現状を脱したいという強い思いをもちつつも
その悪循環に陥っているという認識がないまま、ただ時が過ぎていく。
悪循環にはまった場合は、
・現場にあれも、これもという指示が多くなる
・そして、現場はあれもこれもしなければならないという状態になり、中途半端な状態なっている。
・これといった特徴が見えない(商品であったり、事業であったり、顧客であったり)
・競争企業と比較して強みがない
という傾向が見られる。
どうすれば、この悪循環から、善循環に移れるのか?
この循環を断ち切るには、トップのリーダーシップしかない。
リスク回避の判断からリスクテイクの判断に変える
そして、集中する
これには、勇気・決断が必要となってくる。
余裕がある場合には、少々の損失を出しても気が楽であろう。
しかしながら、悪循環にはまった場合は、その余裕は限られくる。
余計にその決断は厳しいものになる。
しかしながら、この決断ためらい、何とかならないか?
という傾向がつづく限り、サイクルから抜け出せない。
この厳しい判断・重い判断をすることこそ、トップマネジメントの所以に他ならない。
悪循環から、善循環に転換するためには、トップの判断以外ないのである。