た行
- た
- 大気汚染防止法
建設機械から排出されるNOx(窒素酸化物)、HC(炭化水素)、CO(一酸化炭素)、黒煙について国土交通省より第二次基準値が発表されている。
→ HP:排出ガス対策(国交省)
- 台形CSGダム
CSG(Cemented Sand and Gravel )工法は、河床砂礫等、ダムサイトの近くで容易に入手できる岩石質材料に、セメント、水を加えて混合するもので、1992年に長島ダム上流仮締切堤で初めて施工され以来、施工実績が積み重ねられている。
ダム本体については、材料の特性から、堤体の上流面も下流面も同様の勾配を持った、断面が台形の新たな構造形式が提案され、台形CSGダムと呼ばれている。 億首ダムが最初の設計事例で、河川管理施設等構造令にない新形式ダムとして、2002年6月に国土交通大臣から特別に認定を受けた。 また、正式なダムではないが、大保ダムの沢処理堤は構造上台形CSGダムで、現在施工中である。 台形CSGダムは国産の新技術として、今後普及が期待されています。
→ CSG工事例
→ 施工実績:ダム協会
- 大口径削岩機 large diameter boring machine
- 太鼓落とし
丸太を太鼓型の断面に切り落とした材木
- 第三紀 the Tertiary period, the Tertiary
地質時代の新生代前期を指し、6400〜200万年前の期間で、古第三紀と新第三紀に区分される。
→ 第四紀
- 第三紀層 Tertiary deposit
第三紀にできた地層
- 大深度地下 geofront
従来利用していた地下より更に深い(主に40m以上)地下空間。 2001年に施行された大深度地下利用法により大都市での公共事業に利用可能となった。
- 堆積岩 sedimentary rock, aqueous rock
土砂や岩片が圧密作用やセメンテーション等の続成作用により固結したもの
- 体積デカップリング指数 volume decoupling index
- 台付け
滑車の取付やトラワイヤ・控え綱を緊結すること
- 台付けワイヤ
玉掛け用具で、両端を輪形にしたワイヤ
- ダイナマイト dynamite
- 第四紀 Quaternary period, the Quaternary
200万年前から現在に至る最も新しい地質時代、更新世と完新世に区分される。
- 第四紀層 Quaternary deposit
第四紀にできた地層
- タイヤ管理
搬土機械の運転経費に占めるタイヤ費の割合は大きく、適正なタイヤ管理を行わないと出費が大きくなる。 タイヤは完摩するまでの使用が理想であるが、タイヤカットやヒートセパレーションにより寿命を著しく縮めるので、走路のメンテナンスやタイヤの温度管理が重要となる。
→ 走路計画(pdf)
- タイヤローラ tyre roller
空気タイヤを用いた転圧機
→ 締固め機械の解説
- タイヤドーザ tyre dozer, Wheel dozer
ホイル式のドーザ。 機動性はあるが、牽引力は弱いので敷均用。 国内での使用実績は殆どないが、山崎建設(株)がCAT824,834を輸入した実績がある。
- ダイレイタンシー dilatancy
剪断応力に起因する体積変化。 ゆるい砂を剪断すると体積が減少(負のダイレイタンシー)し、密な砂では体積が増加(正のダイレイタンシー)する。 このように体積を変えようとする土の性質
語源:dilate=膨らむ
- ダウンザホールドリル down the hole drill
→ 機構の解説
- ダウンヒルカット工法
ブルドーザやスクレーパで傾斜勾配を利用した掘削工法
対:ベンチカット工法
- 宅地造成 prepare housing sites
- 竹割型
トンネル坑口の竹を切ったような坑門工の形式。 近年、立坑の土留形式や、PCアーチカルバートの竹割テクスパン工法がある。
- 竹割型構造物掘削工法(竹割工法)
急峻な地形で橋脚の構造物掘削を行う場合、従来は大規模な掘削や土留構造が必要であったが、近年、竹割型コンクリート土留壁と切土補強土工法を組み合わせた効率的な竹割型構造物掘削工法(竹割工法)がJHで考案され、導入事例が拡がっている。 竹割式土留工法とも呼ばれている。
→ 写真
- たこ rammer
太い丸太を胴切りにし、取っ手を付けた締固め器具、
1人か数人で持ち上げては落とし、土を突固める。
- 立端
- 立坑 shaft
→ 工事写真
- 立坑NATM
- たぬき掘り fox drift
- 多列発破 multiple row blasting, multiple rowshot
- 玉石 cobble
- 玉掛け
クレーン等の吊りフックに荷物を掛ける作業
- 玉掛け用具
ワイヤ、吊りチェーン、繊維ロープ、ベルト、フック、シャックル、リング等
- 駄目回り
工事完成前に未完成部分・不完全部分・要補修箇所等の点検見回り。
類似語:駄目さがし、駄目直し
- タワーショベル Towershovel
水陸両用のバックホウで、車体上部(運転席とエンジン筐体部)がテレスコピックタワーで昇降式となっていて、水深3〜4m程度の作業が可能。 旋回部は下部のまま。
→ 写真
- 単価 unit price, rate
- 段切 foundation bench, benching, stepping
切盛境の斜面において盛土と地山のなじみをよくするために階段状に切土を行うこと
- 弾性波探査 elastic wave exploration
発破等で人工的に起こした弾性波の伝播速度から岩盤の硬さや地下構造を探る方法。 反射法と屈折法がある。
ハンマ起振による簡易弾性波測定は、リッパビリティ等の岩判定に利用される。
→ 弾性波探査.pdf
- 短繊維混合補強土工法
マサ土・シラス等の砂質の発生土や原位置土に数〜数十cm長、太さ1〜100De(デニール:繊維長9000m当たりの単位体積重量をgで表した単位。 9000m当たり7gであれば7Deという)のポリエステル、ポリプロピレン等の短繊維を0.1〜数%程度を混合した補強土工法である。
- タンデムローラ tandem roller
前後に車体幅の平滑鉄輪を有する自走式転圧機
- 段取り
仕事前の準備のこと
仕事は段取り八部という。
- 段取り負け
不適切な工法や設備を準備した時
- タンパ tamper
本来は突棒、突固める人の意。 突固め型の小型締固め機械で、原動機の回転力をクランクによって上下運動に変えて締固め、機体の跳上りによって自走する。
- ダンパ Dumper
ダンプ車両全般を指すが、ISO用語では重ダンプのこと。
- 段発 delay blasting, delay firing
- 段発電気雷管 delay electric detonator
- 段跳ね
掘深長が掘削機のリーチより深い場合、2段跳ね・3段跳ね等の段跳ねを行う。
- ダンピングクリアランス dumping clearance, cutting edge clearance
ローダがバケットを最高に上げ45°返した時のバケット先端の地上高さ。 ダンピングクリアランスは、ローダとダンプトラックの組合せを決定する指標となる。
- ダンピングリーチ dumping reach
ローダがバケットを最高に上げ45°返した時のバケット先端と車体最前部との距離で、ローダとダンプトラックの組合せの指標となる。
- タンピングランマ impact tamping rammer
- タンピングローラ tamping roller
鉄輪にタンピングフートを取付けた締固めローラ、自走式が多い。 シープフートローラもこの一種
→ 締固め機械の解説
- ダンプタ Dumtper
小型のダンプトラックで、運転席の方向を変えてシャトル運転が可能で、狭い走路の近距離運搬に向いている。 戦後一時期、我が国に導入され国産化が図られた。
- ダンプトラック dump truck, tipper lorry
ダンプ機能を有する搬土用のトラック
関連語: サイドダンプ、ボトムダンプ
→ 重ダンプトラックの写真
- ち
- 地殻 crust
地球表層(5〜60km)の岩石層。
- 地下空洞
- 自然空洞 rock cavern
鍾乳洞や溶岩流内部の自然空洞
- 人工空洞 underground opening
地下発電所、地下貯蔵庫等の人工的に掘削した空洞
- 地下工事 hypogeal
→ 地下工事の紹介
- 地下空気汚染
VOCs(揮発性有機塩素化合物)等の汚染物質が地下で揮発し汚染した現象。
- 地下水 groundwater
地下水面下の土中水、間隙は飽和状態。 帯水層中に地下水面をもつ不圧地下水と被圧状態の被圧地下水がある。
- 地下ダム underground dam
地下帯水層に地下連続壁等で止水壁を構築して上流側に地下水を貯留する。
- 地下無重力実験センター
北海道空知郡上砂川町に設けられている。 炭坑の立坑(710m)を利用して落下塔を落下させ、無重力状態をつくる。
→ HP:地下無重力実験センター
- 置換(ちかん) replacement
→ 置換(おきかえ)
- 地球温暖化対策
→ HP:温暖化対策施工(国交省)
- 築堤 embankment, banking
フィルダムや堤防を盛立て堤体を築くこと。
- 地形 topography
地球表面の形態
- 地形学 geomorphology
- 地質学 geology
地殻を研究する学問
- 地質工学 geotechnics
地質学をベースに地盤を工学的に研究する。
- 地質汚染
一般に土壌汚染と呼ばれているが、地下水汚染・地層汚染・地下空気汚染の三者を地質汚染(楡井,1989)と呼ぶ
→ 土壌汚染
- 地滑り landslide, slide
緩勾配斜面が広範囲に滑動するもので、斜面崩壊と比して滑動土砂が原型を保ちながら長期間に渡ってゆっくり動く。
- 地層処分 geological disposal
高レベル放射性廃棄物をガラス固化して、地下300〜1000mに埋設処分すること
→ 工事例
→ HP:幌延深地層研究所、超深地層研究所(東濃地科学センター)
- 地中壁 diaphragm, mix-in-place walls, slurry wall
地下連続壁
- 柱状装薬 column charge
- 柱状法
面土工に適する土量計算法で、メッシュ法ともいう。 矩形柱体式(4点平均法)と三角形柱体式(3点平均法)がある。
- 注入グラウト grouting
- 注入工法 injection method
- チャート chert
微粒の珪酸塩鉱物(放散虫や海面骨針等の珪質生物の遺骸)からなる均一の硬質堆積岩。 層状チャート(泥層と互層)と塊状チャートがある。 建設機械の足回り(タイヤ、履帯)等に異常摩耗を来すことがある。
- 宙水 perched water, perched groundwater
局所的に不等水層上にレンズ状に堆水している不圧地下水。
- 中生代 Mesozoic
古生代に続く地質時代(2.3億年〜6.4千万年前)で、三畳紀・ジュラ紀・白亜紀に区分される。
- 沖積世 Alluvial epoch
第四紀の新しい地質時代(1.8万年前〜現在)で、第四紀は土質工学では洪積世と沖積世に区分され、地質学では更新世と完新世で区分する。
→洪積世
- 沖積層 Alluvium, alluvial formation
沖積世に形成された地層で、海岸平野等の軟弱地盤で施工的に注意を要する。
→洪積層
- 長孔発破 long hole blasting
- 調整池 regulating reservoir
河川や水路の流入量を調整するために設けられる貯水池。 土地造成工事では、防災工事の一環として切盛工事に先駆けて着手される。
- 帳付け
協力業者の事務員
- 帳場
工事現場のこと。 出会い帳場とは、2つ以上の業者が現場で相接していること
- 丁張り stake, slope stake
遣方、トンボ。 杭に土工の仕上がりを示す貫板を打ち付けたもの
- チルトドーザ tiltdozer
排土版を左右に傾かせるチルト機構を有するブルドーザ
- 沈下 settlement
地盤の沈下には、盛土や構造物等の荷重による沈下(圧縮沈下、圧密沈下)、地下水のくみ上げによる地盤沈下、振動・衝撃による沈下、水侵による沈下等がある。
- 沈殿 settlement
- つ
- 突固め tamping, impact compaction
ランマやタンパ等による衝撃的エネルギーを利用した締固め。
- 土 soil
土は岩石の風化作用によってでき、地殻の表層に分布している。 その土粒子の粒径と含水状態によって著しく性質が変わる。
- 壺掘り pit excavation, shaft sinking
壺状の掘削
対語:布堀り
- 積み降ろし unloading, offloading
荷下ろし作業
- 積込 loading
運搬機に荷を積み込む作業
- 面(つら)
表面のこと、 面一は、面が揃っていること、同一平面上にあること
- て
- TRAコード code of the Tire and Rim Association inc.
米国タイヤリム協会によるタイヤのトレッドパターンの種別コード
- TKPH :Ton-Km Per Hour rating system, T-km/h
重ダンプトラック等の連続高速運転は、ヒートセパレーションを引き起こすので、下記の作業TKPHを計算して安全性を確認する。
作業条件TKPH = 平均タイヤ荷重(Ton)×平均作業速度(Km)
平均タイヤ荷重 = (空車時のタイヤ荷重+実車時のタイヤ荷重)/2
平均作業速度 = 往復走行距離×1日の運搬回数/1日の総作業時間
タイヤのTKPH許容値と比較して、
作業TKPH < タイヤTKPH
となるように作業条件や使用タイヤを決定する。
→ 走路計画(pdf)
類似語:Ton-MPH(Ton-Miles per Hour rating system)
- DS雷管 decimal-second delay delay electric detonator
デシセコンド遅発電気雷管
- 低公害岩掘削工法
制御発破や無発破工法等の低振動・低騒音工法
→ 低公害岩石処理
- 泥岩 mudstone
粘土やシルトが固結した塊状無層理な細粒堆積岩、俗称は土丹、シルト主体なものはシルト岩ともいう。剥離性のあるものは頁岩。
- 堤体基礎 dam foundation
ダム堤体の荷重を支える地盤、河床部と両岸アバットメントを含む。
- 泥炭 peat
低湿地の植物が堆積してできた高有機質土
- 泥土 mud, mire, dirt
- DTM Digital Terrain Model
地形モデル
- D 155 (デーイチイチゴ)
コマツの39tブルドーザ、 最新モデルはD155AX-5、 ダイレクトドライブタイプはD150であったが、生産中止の模様
- ディッパ dipper
機械ロープ式パワーショベルのバケット
語源: ひしゃく (dip = すくう)
- 泥水 slurry, clay suspension
リバースサーキュレーション方式の掘削や泥水シールド等で、掘削壁の安定や排土に利用する。 通常はベントナイトなどを混合して安定液とする。
- ディファレンシャルステアリング differential steering
差動操向、 デフ機構による操向
- ディープウェル deep well
深井戸
- 堤防 dike, dyke, levee
海・河川・湖沼の岸辺に氾濫防止用に設けた堤
- D 11 (デーイレブン)
Caterpillar社の100t級ブルドーザ、 最新モデルはTタイプ(102t)とR C.D.タイプ(112t)
→HP D11仕様(SCM)
- D 575 (デーゴナナゴ)
世界最大のコマツの130tブルドーザ、 最新モデルはD575A-2タイプ
→HP D575仕様(コマツ)
- デコンプ de-compression
ディーゼルエンジンのシリンダの減圧装置、始動・停止時に使う
- D 375 (デーサンナナゴ)
D355をモデルチェンジした69tブルドーザ、 コマツはイタリアのデザイナを採用して、ブルドーザのデザインを一新し、シリーズ(末番75)第一弾としてD375を1984年に登場させた。
- D 7 (デーセブン、デーナナ)
Caterpillar社の27t級(旧21t級)ブルドーザ、 同社のブルドーザサイズが業界の基準サイズ(de facto standard)となっている。 最新モデルはRタイプ(27t)
- デッキチャージ deck charge, deck loading
- D 275 (デーニナナゴ)
コマツの50tブルドーザ、最新モデルはD275AX-5。 生産中止していた旧D255の系統がバリエーション拡張のために復活した。
- D 475 (デーヨンナナゴ)
コマツの100t級ブルドーザ、最新モデルはD475A-3
- デセルペダル decelerator pedal
減速ペダル、 アクセルペダルと逆に、踏み込むと減速する装置で、ブルドーザ等に装着している。
- 撤去 remove, demobilize
- D 8 (デッパチ)
Caterpillar社の38t級(旧32t級)ブルドーザ、 同社のブルドーザサイズが業界の基準サイズ(de facto standard)となっている。 最新モデルはTタイプ
- 鉄砲 blown-out shot
- 出面 でづら
作業員の出欠
- D 10 (デーテン)
Caterpillar社の63t級ブルドーザ、革新的デザイン(高位置スプロケット、ボギー機構(柔足回り)、モジュラ・コンポーネント等)で1977年にデビュ、最新モデルはTタイプ(66t)
- D 9 (デーナイン)
Caterpillar社の45t級ブルドーザ、 初期モデルは1955年に初のターボチャジャ搭載ブルドーザとして登場した。 最新モデルはTタイプ、同社のブルドーザサイズが業界の基準サイズ(de facto
standard)となっている。
- テフラ tephra
火山岩屑のうち、空中放出後に堆積したもの。 スコリア、軽石等
- デフロック differential lock
ホィール式の車両で、左右の駆動車輪をロックして、積込時や登り坂での牽引力増大、軟弱地の脱出時に使用する。
- テールアルメ工法 Terre Armee method
盛土補強土の一種
- テレコントロール
ラジオコントロールのことであるが、周波数割当てでは、業務用をテレコン、趣味用をラジコンと区別している。
→ 無人化施工の方法(pdf.352kB)
- D 6 (デーロク)
Caterpillar社の21t級(旧16t級)ブルドーザ、 国内では殆ど湿地タイプ(LGP)である。 最新モデルはRタイプ(21t)
- D 60 (デーロクジュウ)
コマツの20t級(旧16t級)ブルドーザ。 国内では殆ど湿地タイプ(D60P)が普及していて、D61、D65等のバリエーションは多彩。
→HP コマツ湿地ブル仕様一覧
- 転圧 rolling compaction
ローラによる締固め
- 点火 firing, ignition
- 点火器 blasting machine, exploder
- 点火具 ignitor
- 電気雷管 electric detonator, electric blasting cup
- 天候 weather
- テンサー
ジオグリッド(盛土用補強土)の一商品名だが、代名詞的に使われている。
- 電子基準点
国土地理院が地殻変動及び各種測量用の正確な基準点として、全国に1200点の電子基準点を設置している。
- 転石発破 boulder blasting
- 天端
盛土の頂きやトンネルの天井等
- 天秤棒
両端に荷物を引っ掛け、中央部を肩に掛けて担ぐ棒。 土を「もっこ」を掛ける。
- と
- 土圧 earth pressure
- 統一土質分類法 unified soil classification system
キャサグランデによる分類法を米国開拓局と陸軍技術部が統一した形で採用したもの。 69年にASTMの規格となって広く用いられている。
→ 日本統一土質分類法、AASHOTO分類法
- 胴木(どうぎ)
石積み等の設置箇所に沈下防止用の基礎として入れる松丸太等、 形によって梯子胴木、枕胴木等がある。
- 冬期土工
冬期土工に関して、土工上問題となる土材料の基本的な工学的性質の変化(低温・凍結・融解・雪の混入等)について、建設省は「通年施工化技術協議会」を設置して研究している。 そして、北海道開発局により「土工の冬期施工・通年施工に関する研究報告」がなされている。
- 凍結 frost
- 凍結工法
- 頭首工 head works
河川・湖沼から用水路へ灌漑用水を引き込むために設ける堤上げの構造物で、取水堤・取り入れ口・付帯施設等からなる。 ダムと違い貯水機能は考えない。 :農業土木用語
- 凍上
土が凍って持ち上がる現象
- 透水係数 coefficient of permeability
透水係数は、土の透水性の程度を示し、砂では大きく、粘土では小さい。
透水係数 k =水の流速 v/動水勾配 i ・・・・ダルシーの法則
- 動水勾配 hydraulic gradient, hydraulic grade line
- 透水試験 permeability test
地層や岩石の透水性を求めるための試験の総称、一般に帯水層の透水係数を求める試験を指す。
- 透水層 porous strata, pervious stratum, permeable layer
砂礫層や礫層等の土の間隙が大きい透水性の地層のこと。 不透水層との明確な区分、定義はない。
- 動的計画法
多次元の困難な問題を低次元の問題に分解して最適解を容易に求める手法で、時間変数が重要な要素となる。 しかし、この手法は定式化における基本的態度の一つで、線形計画法のように明確なアルゴリズムを持っている訳ではない。
- 導爆線 detonating fuse, detonating code
- 凍土
- 道路掘削
JH用語:本線(工区内)の切盛作業(掘削・運搬・盛土)
→ 客土掘削、捨土掘削
- 通り
直線や曲線の連続性のこと
- 土運搬 hauling of dirt, earthmoving, tipping
搬土、運土
- 土方カーブ
トランシット等を用いずに設置したカーブ
- 土被り earth covering, overburden
- 特殊土 Special Soil
- 特定小電力無線
ラジコン建機(テレコントロール)に一般的に使われている周波数帯、電波法改正(1989年)により、従来の微弱電波の代替となっている。 出力は10mW以下で、一般に400MHzを使用し、伝送速度は4,800bps以下である。
→ 無人化施工の方法(pdf.352kB)
- 特命工事 Negotiation contract
関連語:指名競争入札 Nominated Tender
一般競争入札 Competitive tendering
- 土工
- 土工(労務者) earth worker
土工作業を行う作業員
- 土工(作業、構造物) Earthwork
土工作業(=土工事)、若しくは土構造物
- 土工機械 earthmoving machine, earthmover
土工用の建設機械
- 土工基面 formation level
土工事の仕上げ面
- 土工計画 earthwork planning
土工事の施工計画で、内容的には運土計画・機械計画・工程計画・施工法からなる。
→ 詳細
- 土工事 Earthwork, Earthmoving
土を扱う作業の総称。 地盤の切盛・締固め・仕上げ等の作業
- 土工定規 roadway diagram, standard cross section for earthwork
道路や鉄道等の線土工において切盛断面の規準を定めたもの。 土工設計において最初に決定する標準断面
- 土工板 blade
ブルドーザやグレーダに取り付けられた掘削・押土用の鋼製の板
→ イラストと解説
- 土工方式 method of earthwork
人力土工と機械土工の区分、 機械土工においては、スクレーパ工法やショベル&ダンプトラック工法等の使用組み合せ機種による区分
→ 組み合せ機械
- 土工量 earth moving
土工で扱う土の量、一般に地山数量(切土)と締固め(盛土)数量で示す。
- 土工列車 earthmoving train
機関車と土運車(トロ)とで編成した運搬用の列車。 戦前の土工事は殆どこの運土方式
- 床固め groundsel, groundsill
河川洗掘を防止し、河道勾配を安定させ、縦横断形状を維持するために設ける横断工作物
- 床締め subsoil compacting
透水性水田地盤の浸透水を少なくし、用水節約と水温・地温の上昇による増収を図る締固め改良法。 締固め方法は表土法、心土法、客土併用法がある。
- 床付け bedding, groundsel, groundsill
構造物掘削において掘削盤を仕上げること、またはその基礎掘削地盤面
- 床張工 riverbed covering works
河床洗掘防止のために、河床にコンクリートや礫を敷く工法
- 床掘り
- 床掘り(陸) excavation for foundation
土止め工なしで構造物の基礎を根切りすること
- 床掘り(海) excavation of sea bed
海中構造物基礎の海底浚渫
- 土質改良
地盤改良と安定処理工法の総称。 地盤改良は地盤として改良し、安定処理工法は発生土の有効利用としての改良で、安定処理工法には、プラント安定処理工法と原位置安定処理工法がある。
- 土質工学 soil engineering
土質力学を基礎とした土の工学的諸問題を扱う学問
- 土壌 soil
地殻の表層土で、多量の有機成分や微生物を含む
- 土壌汚染
意図的あるいは非意図的に汚染土壌を生む行為や事例を「土壌汚染」という。
→ 地質汚染
- 土壌学 soil science, pedology
農学の立場から土壌の物理・化学・生物学的研究を行う学問
- 土壌浄化 soil remediation
汚染土壌を物理的・化学的・生物的プロセスによる処理技術で浄化すること
→ バイオレメディエーション
- 度数率
度数率=死傷件数/1,000,000時間
- 土捨処分 soil disposal
- 土捨場 spoil bank, disposal area, deposit area
掘削余剰土や不良土を処分するところ
最近、JHでは場外盛土と称する。
- 土相 soil condition
- 土性 soil texture
- 土積曲線 mass curve
土量累加曲線とも云い、通称マスカーブ、土量のバランス(平衡)を見る。 これを利用して、道路工事等の線土工の土量配分計画が作成できる。
- 土積図 mass haul diagram
マスカーブを利用して、縦断図に運土矢線を記入し、土量配分計画を記入した図、 縦断図の地形の代わりに土量柱状図を示す場合もある。
- 土石流 debris flow
大量の水を含んだ土石が雪崩のように急速に流下する現象。
- 土層 soil strata
- 土丹 hard pan, mudstone, hard clay
洪積の硬質粘土や新第三紀の泥岩・シルト岩を指す俗称 灰白色や青みがかったものが多い。
- 土地造成
- 土中水 soil moisture, soil water
間隙水のことで、吸着水、毛管水、重力水(自由水)の3つに大別される。
- 土止め支保工
開削の掘削法には、法切掘削法と土止め工による鉛直掘削法がある。 土止め工は、土止め壁と土止め支保工より成り、土止め支保工は土止め壁を土圧から支える。
- 土留壁 bracing wall, earth-retaining wall
掘削や盛土の垂直面・斜面に設ける土留め(土止め)用の壁体
- 土留矢板 lagging
- 土取場 borrow pit
土工事で土を採取する場所
- 土嚢 sand bag
- 飛石 fly rock
発破時の過装薬等に起因する飛び石。 孔から勢いよく飛び出すものを俗にテッポウと称する。
- 土羽打ち slope tamping, slope compaction
法面の衣土等を土羽板で締固め成型する作業。 現在は、法面バケットを用いて機械化が図られている。
- ドラグショベル drag shovel
バックホウの別称
→ ショベル系掘削機
- トラクタ tractor
クローラ式、或いはホイル式の自走機械で、牽引、若しくは押す力を利用して、取付けた各種作業装置を介して各種作業を行う。
- トラックタイプローダ track type loader
クローラ式のローダ、別名ドーザショベル、 初期のモデルはブルドーザのトラクタ部を共有していたが、近年はエンジンを後ろに配置した専用モデルとなっている。 需要が減退してから生産メーカは限られている。 トンネル工事の積込機として利用が多い。
→ ローダの解説
- ドラグライン dragline
クレーン式ブームにドラグラインバケットを装着して、下方の軟らかい土の掘削に適している。 リーチを活かして湖沼等の湿地、軟弱地で活躍したが、万能掘削機の消滅と共にほぼ姿を消した。 現在は、クローラクレーンを本体に利用する。
→ ショベル系掘削機の解説
→ ウォーキングドラグライン
- トラフィカビリティ trafficability
建設機械の走行地盤の走行性を示す言葉である。
高含水粘性土等の軟弱地において機械の走行に伴う轍の沈下とこね返しによって土の強度が著しく低下して走行不能になることがある。 これらを予見するためにコーンペネトロメータを使ってコーン指数を測定し、トラフィカビリティを判定する。
類似語:モビリティ
- ドリフタ drifter
打撃式の鑿岩機で、クローラドリルやドリルジャンボ等のガイドシェルに搭載する。 空気式と油圧式がある。
→ さく岩機
- 土量換算係数 soil conversion factor
- 土量計算法
土工形態毎に、それぞれ運土管理に適した土量把握を行うには、以下のような土量計算法を用いるとよい。
- 線土工:平均断面法
- 面土工:メッシュ法(柱状法)
- 塊土工(マッシブな土工):コンター法
→ 土量計算法概念図
- 土量配分計画 scheme of earth distribution
- 道路工事のような線土工では、マスカーブを利用した土積図を作成して計画する。
- 敷地造成のような面土工では、線形計画法等
を利用して計画する。
→ 詳細解説:土量配分計画.pdf
→ 運土計画
- 土量配分管理 control of earth distribution
- 線土工:縦断図の地形の代わりに土量柱状図(計画と実績)を示して、進捗管理を行う。 実績は、月次の出来形測量データを入力し、マスカーブを再作図して、土配の見直しを行う。
パソコンを利用すると自動計算と自動作図ができる。
- 面土工:月次の出来形をブロック(メッシュ)土量で把握し、再土配を行う。
- 土量の変化率 percent of swell and shrinkage
掘削・運搬・盛土に伴って土量が体積変化する係数
- トリミングドーザ trimmingdozer
船内荷役用のバックドーザを前後進作業ができるようにしたもの、 別称ツーウェイドーザ
- 土粒子 soil particle
土を構成する粒子
- ドレーン材
- トレンチ発破 trench blasting
- トレンチャ trencher
溝掘り用のチェーン型掘削機。 土砂掘削用と岩盤掘削型がある。
- 泥 mud, muck
- トンボ stake
掘削や盛土の高さを示すT型の遣り方
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